最初は惹かれたわけではなかったが今は真のパートナーに!
数あるホイールメーカーのなかでに、作り手とファンを繋ぐオフ会(感謝イベント)を開催しているRAYS(レイズ)。富士スピードウェイで開催された「レイズファンミーティング」は、第3回を迎えた2024年も全国から新旧RAYSホイールを履くクルマとオーナーが会場を埋め尽くしました。参加した約700台の中から、レースをイメージさせる迫力ある日産R34型「スカイラインGT-R」を紹介します。
脱定番! サーキットを想起させるカスタムメイクを施す
2011年に愛車として限定車のミッドナイトパープルIIの日産BNR34型「スカイラインGT-R」を迎え入れたが、当時はGT-Rにはあまり興味はなかったと語る“デラ”さん。
「本当に欲しかったのはFD3S型マツダRX-7でした。スタイリングが好みであることも大事でしたが、4人乗れることも譲れない条件だったので、後席がミニマムなセブンは残念ながら候補から脱落。BNR34は正直、消去法での選択でした」
当初は強く惹かれたわけではなかったが、乗れば乗るほどGT-Rへと傾倒。自分好みにあれこれと手を加え、理想の姿へとブラッシュアップし、13年が経過した今は、なくてはならない真のパートナーとなった。
「R34オーナーは高級感を大事にしたカスタマイズが主流ですが、私は一度ドンガラ(ホワイトボディ)にしたうえで、サーキットを想起させるイメージでマシンメイクしました。R34 GT-Rの代名詞といえるインテリアのMFD(マルチファンクションディスプレイ)を取り外し、限りなくシンプルに仕立てたのでER34(FRのスカイライン)に間違えられることもあります」
引き算のチューニングで、目指すはシンプルかつカッコいいクルマ
フロントバンパー/サイドスカート/リアアンダーは定番のNISMO製だが、ボンネット/フロントフェンダーはオートセレクト、リアウイングステーはジュンオート、サイドミラーは今となってはレアなガナドールのウインカー内蔵タイプという、ミックス仕様のコーディネイト。細部もウインカー/エンブレム/リアワイパーなどを排除し、ボルト類はヒートグラデーション処理が施されたものを使用するなど小技も効かせる。とにかく他人と被らないことが大事なので、パーツセレクトも慎重になるそうだ。
足元はホイールがセッターロック仕様に見えるNISMOのLM GT4で、RDD製のブレンボブレーキキットはR35 GT-R純正に近いゴールドにペイントするなど、細部までレースをイメージしたこだわりが行き届いている。
次はオーバーホールでリフレッシュとモアパワーを図りたい
インテリアは運転席シートをRECAROのフルバケットシートであるRMSに交換し、リアシートは取り外してスパルタンな印象に。さらにセンターコンソールを含めて赤の差し色を添えて、スタンス風の華やかさもプラス。脱定番で個性が際立つ仕上がりだ。
エンジンはバルブタイミング調整を施したうえで、N1タービンへと交換。エンジンマネージメントはパワーFCが受け持つ。走行距離が17万kmを超えたのでオーバーホールが次の目標。同時にモアパワーも図りたいと考えている。
他人から見れば賛否があると思うが、チューニングやカスタマイズは自己満足の世界。最終的には自分自身が居心地よくできればそれでいい。そして、理想の姿に仕上げる楽しさは何にも代えがたいものだ。これからも“デラ”さんはわが道を突き進むことだろう!