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青空駐車で9年放置から路上復帰した日産「180SX」は新車購入ワンオーナー! 3000円の頭金でフルローンで購入した理由とは

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TEXT: 酒寄俊幸(SAKAYORI Toshiyuki/gasgraphix)  PHOTO: 酒寄俊幸(SAKAYORI Toshiyuki/gasgraphix)

  • 日産 180SX:中期バンパーに前期リップを装着したフロントまわり。リトラを閉じた時のスポーティさと開けたときの可愛らしさ。このギャップもこの時代の車両の魅力
  • 日産 180SX:日産5代目S13型シルビアと基本構造や内装などの一部パーツは同じ。しかし、このヘッドライトとハッチバッククーペスタイルが、180SXのアイデンティティとなった
  • 日産 180SX:リアまわりはハッチ、リアスポイラーなどを後期へと変更。リアアンダースポイラーは貴重な純正品。マフラーはHKS製を装着している
  • 日産 180SX:ノーマルは4穴のため、社外品ハブキット(フロント)とS15型シルビア用ハブボルト(リア)を使って5穴化。ホイールは、力強い王道7本スポークと、最新のコンケイブデザインを融合したエンケイPF-07。前後17インチの8J、オフセットは+35、前後通しで装着
  • 日産 180SX:メーターが追加されているが、できるだけ純正状態を保つように心掛けた内装。樹脂類のコンディションも良好
  • 日産 180SX:センターに赤く見えるスイッチは、ニスモから当時発売されていたキルスイッチ型シガーライターだ
  • 日産 180SX:タービンをシルビア(S14型後期用)に換えてブーストアップ。HKS製インタークーラ―、エアクリーナー、燃料ポンプなどを装着している
  • 1993年式の日産 180SX タイプ3とオーナーの“ダイスケ”さん。もう1人のオーナーの息子さんは今回イベント不参加だった
  • 日産 180SX:車両は中期型だが、エアロ各部はフロントより、前期、中期、後期の純正品をミックスし、見た目は純正ルックを継承
  • 日産 180SX:ゴールドのような輝きを放つ純正色、イエローイッシュシルバー。新車購入時からダイスケさんのお気に入りで、レストア時も同色で全塗装

ターボ+FRで晩年に評価が高まった日産のスポーツカー

バブル期にデートカーとして大ヒットした日産5代目S13型「シルビア」の兄弟車として、「180SX」は1989年に登場しました。「RETRA JAM Vol.2」(リトラジャム=リトラクタブルカージャンボリー)で発見した180SXは、純正色であるイエローイッシュシルバーの美しさが印象的。「9年間は放置していた」そうですが、見事な輝きを取り戻したその理由を、オーナーの“ダイスケ”さんに伺いしました。

衝動買いで手に入れてから31年間、復活を信じて持ち続けた

日産「180SX」は「シルビア」と基本構造を共有しつつも、リトラクタブルヘッドライトやハッチバッククーペデザインで外観は別物に。しかも、1996年の後期型へのマイナーチェンジまでターボエンジン搭載車のみの設定だったこともあり、走りを楽しむユーザーに支持されたのだ。

2024年5月4日に福岡県北九州市にあるひびき海の公園で開催された「RETRA JAM Vol.2」で発見した180SXは、純正ルックだがポイントを抑えたチューニング。しかも、登場から30年が経過したとは思えない美しいボディ。それがオーナーの“ダイスケ”さん(52歳)に声をかけた理由だった。

「今から31年前の私が21歳の時に新車で購入したワンオーナーカーです。ボディが割れてしまい9年ほどは青空駐車のまま放置していました。それを4年ほど前からレストアを始めて、やっと復活させたのです」

この愛車の入手当時、“ダイスケ”さんは「鉄仮面」と呼ばれる日産6代目R30型「スカイラインRS」が欲しかったが、それを同期入社した友人が先に購入。同じクルマには乗りたくないと、もともと気になる存在でその当時に生産終了の噂が流れていた180SXを、手持ちの3000円を頭金として握りしめてディーラーに駆け込み、フルローンで購入した。

長年この愛車を楽しんでいたが、エンジンルームのフードレッジ部分の損傷が激しくなり、未修理のままでは継続車検が取れない状態に。その結果、「いつかまた乗るときが来るはず」という思いを胸に、ナンバーを抹消することなく、青空駐車のまま9年間が経過していった。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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