2台の特別なベントレーが登場
会場にはコンチネンタルGTスピードに加えて、「スピードシックス コンティニュエーションシリーズ」と「S2 ドロップヘッドクーペ」が登場した。英国の「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2024」で披露されたスピードシックス コンティニュエーションシリーズは、モントレー・カー・ウィーク期間中に公道を走行。
グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2024ではベッドフォードグレーの「ファクトリーワークス」車両が展示されたが、エンジニアリングテストと開発プログラムを完了したばかりのパーソンズ ネーピア グリーンで仕上げられた「カーゼロ」車両が試乗用に使用された。
加えて、2年間にわたる修復プログラムを終えたばかりの1961年式「S2 ドロップヘッドクーペ」もイベントに参加した。この車両は15台生産されたうちの1台で、「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」の戦後ツーリングクラスに初出場した。
コンチネンタルGT/GTCスピードの両モデルは、英国のベントレー ドリームファクトリーですべて手作業によって製造される。生産開始は第3四半期後半、納車開始は第4四半期を予定している。
AMWノミカタ
コンチネンタルGTスピードは、このモントレー・カー・ウィークでの発表を皮切りに、北米でのプロモーションを開始する。ベントレーは上半期に全世界で5476台のベントレーを販売したが、アメリカはその30%の1652台を占める最大のマーケットである。正式な生産開始は第3四半期後半とのことなので、かなり力の入ったプロモーションとなるのであろう。
日本でも現在コンチネンタルGTCスピードの展示がリテーラーで行われているが、待望のクーペモデル、コンチネンタルGTスピードもどうやら到着したようだ。リテーラーによって展示期間が異なるため、興味のある方はぜひチェックしてほしい。
これらのモデルの価格が発表され、クーペが3930万3000円(消費税込)、コンバーチブルが4312万円(消費税込)である。20年前に初代コンチネンタルGTが発表されたときの価格は1980万円だったので、この20年間でおおよそ2倍の価格となった。もちろん他ブランドの価格も上がり、性能も格段に進化しているので単純に高いとは言い切れないが、競合ひしめくこの価格帯に突入したベントレーがどのような価値を顧客に提供していくのか注目したい。