クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • CUSTOM
  • 日産R34「スカイラインGT-R」でも「ニュル」は新車の5倍の値段に! ダウングレードカスタムしてエンブレムも外して乗る理由とは
CUSTOM
share:

日産R34「スカイラインGT-R」でも「ニュル」は新車の5倍の値段に! ダウングレードカスタムしてエンブレムも外して乗る理由とは

投稿日:

TEXT: 山崎真一(YAMAZAKI Shinichi)  PHOTO: 増田貴広(MASUDA Takahiro)

  • てつさんとR34GT-R
  • 日産R34「スカイラインGT-R」:NISMO製バンパーにハコスカ用GT-Rエンブレムをセット。アイラインが顔の印象を変える
  • 日産R34「スカイラインGT-R」:写真左の丸型ステッカーは60歳以上が参加できる還暦クラブのもの
  • 日産R34「スカイラインGT-R」:ステアリングはMOMOのRACE。シフトノブはNISMOのジュラコン製だ
  • 日産R34「スカイラインGT-R」:シリカブレスカラーのヘッドカバーとゴールドのコーションプレートがNürの証
  • 日産R34「スカイラインGT-R」:本来は運転席側テールに貼り付けられるV-specII Nürのロゴはトランク裏に
  • 日産R34「スカイラインGT-R」:リアの日産エンブレムの隙間にカーボンパネルを添える小技を利かせている
  • 日産R34「スカイラインGT-R」:TE37 SLには赤のスポーク&ロゴステッカーが付属するが、貼り付けていない
  • 日産R34「スカイラインGT-R」:排気系はHKSのスーパーターボマフラーを装着。テールパイプ内のスリットが特徴
  • 希少な日産R34スカイラインGT-R V-specII Nürとオーナーの“てつ”さん
  • 日産R34「スカイラインGT-R」:すかいらーくロゴ風のスカイラインステッカー。洒落っ気もたっぷり!

世界規模の相場高揚でいまや新車価格の5倍以上に

数あるホイールメーカーのなかでも、作り手とファンを繋ぐオフ会(感謝イベント)を開催しているRAYS(レイズ)。富士スピードウェイで開催された「レイズファンミーティング」は、第3回を迎えた2024年も全国から新旧RAYSホイールを履くクルマとオーナーが会場を埋め尽くしました。参加した約700台の中から、希少最終限定車である日産R34型「スカイラインGT-R」を紹介します。

ダウングレードカスタムで「ニュル」であることをあえて隠す!

高騰化著しいGT-Rの中古車のなかで、トップクラスの上り幅となっているのがBNR34型「スカイラインGT-R」。とくに「ニュル(Nür)」と呼ばれる最終限定車は新車価格の5倍以上という異常相場が続く。事故や盗難への不安などを含めてオーナーも気軽に乗れないクルマになってしまった。

R34オーナーの“てつ”さんもそのような状況に疲弊しているひとり。もともと主張するのが嫌いというのもあり、あえて「Nür」のエンブレムを外し、トランクフード裏に取り付けている。

「最近は後付けでVスペックIIのカーボンボンネットとディフューザーを取り付けるオーナーが多いこともあって、初見の方は標準車と思っている方が多い。こっちとしては“してやったり”ですけどね」と笑う。

GT-Rを所有したことで同じ趣味を楽しむかけがえのない仲間と出会えた

購入時、最初はニュルではなく、VスペックIIをターゲットとしていたが、ショップにニュルも在庫しているとの情報をキャッチしたことで、将来的に売却する際にはより高値で売れるのではないか? と考え、予算を50万円上乗せして手にした。それでも“てつ”さんが購入した2008年は新車価格プラスアルファだった。

貴重なクルマゆえ、外観はNISMO製フロントバンパーにアイラインとスモークレンズ、そしてハコスカGT-Rエンブレムを装着するのみ。オーリンズのサスペンションキットで程よく車高を落とし、ホイールはVOLK RACING TE37の軽量バージョンであるSLに交換。元メカニックなので、その他あれこれと小技を利かしているが、カスタマイズはオリジナルにスパイスを添える範囲だ。

また、GT-Rの魅力のひとつは出会いを生むこと。自身も「ファイナルスカイラインGT-Rクラブ(FS-R)」に加入した(60歳を超えてから「還暦クラブ」にも参加)ことで、同じ趣味を共有する繋がりが増え、かけがえのない仲間を得た。ボディに貼り付けられた、ファミレス「すかいらーく」風のスカイラインステッカーも、仲間からのいただきもの。そして、コミュニュティ活動の証といえるものだ。

降りる選択も視野に入ってきたがその決断はかなり悩ましい

エンジンはノーマル然としているが、現行車であるR35「GT-R」のエアフロ/インジェクター/コイルという、令和の3種の神器というべきアイテムでアップデート。全域の扱いやすさの引き上げと、オイルの吹き返しも少なくなりタービン保護につながるといったメリットも多い。R34用純正部品への交換よりも費用が抑えられ、信頼耐久性も高いのでオススメだという。

現在走行距離は11万km。購入から5~6年は通勤にも使用していたというが、現在は完全に趣味のクルマに落ち着いている。

「最近は左足の操作が億劫になってきたので、そろそろスピードの出るクルマからは卒業しようか、とも考えます。次の候補としてR35も検討しましたが、家の車庫には大きすぎて……」

と、“てつ”さん。20代から続けてきたスポーツカー遊びも最近は少し考えが変わってきたようだ。ただ、GT-Rは単なるクルマではなく、所有することでライフスタイルを大きく変えてくれる。降りるという決断は非常に悩ましいものだろう。

すべて表示

 

 

 

 

 

 

 

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

 

 

 

 

 

 

人気記事ランキング

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

AMW SPECIAL CONTENTS