無知であることも、旧車を楽しむ秘訣
愛車の純正色は、マリーナブルーと呼ばれるものだった。ボディカラーはもちろんだが、車両の状態はクルマ仲間から褒められるほど良好。下まわりのサビやオイル漏れもない。前オーナーの保管や整備状況などが良かったと思われ、大きなトラブルなどは未経験らしい。
「私たちがクルマに対して無知なので、古いクルマに乗ることに対しての怖さなどがそもそもないのです。でも、壊れる度にプロに修理をお願いすると、その頻度が多いので修理代がかなり必要なことを実感しました。そのため自分たちで対応できることは、できるだけ自分たちで直すように心がけています」
パーツを調べて発注するなどを繰り返した結果、少しずつユーノス ロードスターへの理解を深めているそうで、ご本人いわく、愛車はまだ改装中の状態。ホイールとステアリングはお気に入りのパーツに交換している。ミラーの根元にエクステンションも装備し、少しずつ自分好みのスタイルへと変化させている途中だ。
「母がいつも“凄い綺麗な色だったのよ!”と話していたのと同じ色を購入したので、感動してくれましたね。本当に買ってよかったなと思いました」
古いクルマと付き合うのに、どれだけ知識があるかなんてことは無用。それよりも、そのクルマに対してどれだけ情熱を燃やせるか。その方がいかに大切であるかを、“みれい”さん&“マコト”さん姉妹から、逆に学ばせてもらった取材だった。
>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)