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還暦を迎えて人生2台目のロータス「エスプリ」を購入! R35「GT-R」のブレーキを移植してアニバーサリー仕様へとモディファイ中です

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TEXT: 酒寄俊幸(SAKAYORI Toshiyuki/gasgraphix)  PHOTO: 酒寄俊幸(SAKAYORI Toshiyuki/gasgraphix)

  • ロータス エスプリ:1970年~1980年代の高性能スポーツカーにとって、ウェッジシェイプデザインは必須だった。必然的にヘッドライトは隠され、リトラを採用する車両が多かった
  • ロータス エスプリ:S1と呼ばれる最初期型と比較するとだいぶ大柄になったが、イタルデザインに所属していたジョルジェット・ジウジアーロが担当した薄くて低いボディデザインは、スーパーカーと呼ぶにふさわしいフォルムだ
  • ロータス エスプリ:3500ccツインターボで、最高出力は350psを発揮する。このパワーが乗りやすさの秘密でもある
  • ロータス エスプリ:ホイールはアニバーサリーに装着されていたOZ製NOVAと同デザインの2ピースタイプを選択。ブレーキは日産 R35型 GT-R用を流用
  • ロータス エスプリ:軽量化のために採用されたFRPボディだが、それがアース不良を引き起こす原因にも。1台目の愛車で経験した幾多のトラブルのおかげで、現在快適にエスプリライフを楽しめている
  • ロータス エスプリ:ハンドルもロータス純正の37cmサイズに交換済み。エアバッグは無いが、雰囲気は申し分なし
  • ロータス エスプリ:シートはレカロ製リクライニングタイプのセミバケットへと変更。これも乗り心地が向上した要因のひとつ
  • 1998年式のロータス エスプリ V8 SEとオーナーの“Offboy”さん
  • ロータス エスプリ:大胆なウイングもV8ツインターボエンジンを搭載したモデルの特徴。本来は角型デザインのテールを装備しているが、“Offboy”さんが入手した時点でアニバーサリー仕様へと変わっていた
  • ロータス エスプリ:エスプリは1976年の登場以降、2004年の最終型までリトラクタブルヘッドライトを採用し続けた

スーパーカー世代が憧れるブリティッシュ・スポーツの代表格

外国車ユーザーの参加が増えてきた「RETRA JAM(リトラクタブルカージャンボリー)Vol.2」。フェラーリ「328GTS」や「F355ベルリネッタ」、シボレーC5型「コルベット」が参加するなかで、とくに目立っていたのがロータス「エスプリ」でした。オーナーは御年67歳になる“Offboy”さん。映画がきっかけでこの車種に興味を持ち、人生で2度目の所有となるというエスプリについて伺いしました。

劇中車として話題の映画に登場したエスプリ

映画に登場した車両を観て、そのクルマに憧れるというのは、クルマ好きならば誰にでもあることだ。“Offboy”さんもまさにそんなひとりで、ロータス「エスプリ」に興味を持つきっかけとなったのは、映画だった。『007』と『プリティ・ウーマン』。この2つの映画に登場し、ロジャー・ムーア扮するジェームス・ボンドが駆った「エスプリ S1」や、リチャード・ギア扮するエドワード・ルイスの「エスプリ SE」が、憧れのクルマとして脳内に焼き付いた。そして、今から15年ほど前に初めてのエスプリを購入したのだった。

「50歳を超えていたので、そろそろ憧れのクルマに乗っておきたいと思ったんです。手に入れたのは1989年式、2.2LのターボSE。3~4年は乗ったと思いますが、燃料タンクがサビて割れたり、ECUが壊れて交換したりと、いろいろありました。最後は壊れ過ぎて乗り続けることに疲れてしまい、売り払ったのです」

しかし、“Offboy”さんは年齢が60歳を超えたこともあり、かつて憧れていたクルマを乗りこなすには限界が近づいてきていることを実感する。最後に何に乗ろうかとフェラーリなどの候補車を想像しては悩んでいたところ、たまたまインターネットにこの個体が売りに出されたのを確認。コンタクトを取っても半年ほどは音信不通だったが、諦めなかったことが功を奏し、交渉を開始した。

前オーナーが北海道在住だったこともあり、陸送を手配し、自身は飛行機で現地入り。その場で支払いを済ませ、陸送屋さんに同日に引き取りをしてもらい、1週間ほどかけて九州の自宅まで運んでもらった。そして、人生2回目のエスプリオーナーになったのが、今から約1年前だった。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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