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大卒10年後、憧れのホンダ初代「NSX」を購入! 定年まであと10年…主治医と修理箇所を相談して乗り続けます

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TEXT: 酒寄俊幸(SAKAYORI Toshiyuki/gasgraphix)  PHOTO: 酒寄俊幸(SAKAYORI Toshiyuki/gasgraphix)

  • ホンダ NSX:エクステリアはオリジナルのスタイルを維持している。ボディは市販車初のオールアルミモノコックボディが採用された。車両の生産も手作業で実施されるなど、正真正銘の日本を代表するスーパーカーだ
  • ホンダ NSX:純正オプションのバンパーガードが装着されている。2001年12月よりヘッドライトが固定式に変更。そのためリトラジャムにNSXで参加希望の場合は、1990年から2001年までの年式が対象となる
  • ホンダ NSX:フロントリップはボディ同色に変更するなど、基本はノーマル然としながらも随所にカスタムが施される。初代NA1型 は全世界で約1万9000台弱が販売され、日本ではそのうちの約7400台を販売
  • ホンダ NSX:後期型スタイルのテールレンズに交換されている
  • ホンダ NSX:ホイールは、購入当初よりNSXタイプR用の純正エンケイホイールが装着されていた。色をボディカラーに合わせて塗装しなおしている
  • ホンダ NSX:エンジンフードの上にはミーティングでの写真が飾られている。たくさん貼られているステッカーは、ホンダ公式NSXオーナーズ・ミーティング「NSXフィエスタ」に参加した証。その数の多さがオーナーの情熱を物語る
  • ホンダ NSX:過去にはミツオカ「オロチ」も所有経験あり。コンセプトカーを発表した時点ではNSXがベースとなっていたため、オーナーとしては両車の親和性も高いのだ
  • ホンダ NSX:タイプR仕様のシフトノブに交換済。この車両は5速だが、1997年2月の「type S」以降は6速マニュアルに。中古車市場でも当然MT車は希少かつ人気のため相場は1000万円台からの覚悟が必要
  • ホンダ NSX:鈴鹿サーキットで開催されたNSXフィエスタでの記念撮影。プロカメラマンにホームストレートで撮影してもらった写真は、お気に入りの1枚
  • ホンダ NSX:イベント展示中に、主治医が来場して実際にパーツ交換を敢行。レッカー手配などで痛い出費をすることなく、できるだけ自走で帰宅でき、その後修理ができるようにと行動してくれる主治医の存在も、“shinchiyan3740”さんが長くこの愛車を楽しめている大きな理由なのだ
  • 1991年式のホンダ NSXとオーナーの“shinchiyan3740”さん
  • ホンダ NSX:ミッドシップエンジン・リアドライブ(MR)方式を採用。赤く塗装されたブレーキキャリパーがシルバーのボディに映える
  • ホンダ NSX:リアに横置きで搭載されたV6エンジン。タイプR仕様の赤いエンジンヘッドカバーがポイントだ

当時のスポーツカーの最高峰だって、トラブルはつきもの

1980年代中盤から約10年間、F1が日本で大流行したきっかけはホンダのF1参戦第2期での活躍だったことはいうまでもありません。そんなホンダF1の黄金期に世界にその技術力をPRすべく開発され、和製スーパーカーと呼ばれたのが初代「NSX」でした。登場からすでに34年。ネオクラシックと呼ばれるジャンルに足を踏み入れた当時の最新スーパースポーツカーを現実的に楽しむための秘訣を、“shinchiyan3740”さんから教えてもらいました。

トラブルとの上手な付き合い方こそ、旧車オーナーになる極意

リトラクタブルヘッドライトを持つ国産スポーツカーの最高峰といえば、ホンダ「NSX」と言っても過言ではないだろう。2024年5月4日に福岡県北九州市にあるひびき海の公園で開催された「RETRA JAM(リトラクタブルカージャンボリー)Vol.2」に参加していたNSXの中でも、鈴鹿サーキットでの写真など、愛あふれる展示をされていたオーナーが“shinchiyan3740”さんだった。

愛車との思い出話をお聞きしている途中で盛り上がったのが、過去のトラブルにまつわるもの。その中でも驚かされたのがこんなひと言だった。

「今回は前泊で参加したのですが、昨日の道中で水温が上がってしまいました。まったく下がる気配がなく、一般道の停車可能な広い路肩を見つけて一時停車。電話口で状況を確認してくれた主治医がトラブル解消のため、この会場にパーツを持ってきて交換してくれることになっています」

その言葉に嘘偽りなく、それからほどなくして“shinchiyan3740”さんが主治医と呼ぶ長崎県長崎市のカーショップ「セントラル」が現地に到着。挨拶もそこそこにボンネットを開けると、さっそくパーツ交換をはじめたのだ。

「昨日の電話相談の際に、おそらく電動ファンのモーター不良だろうという結論になりました。たまたま主治医がこのリトラジャムに興味を持っていたこともあり、イベント視察も兼ねて対応品を持って来てくれたのです」

今回装着していた部品は、あくまでもノントラブルで帰宅するための、主治医が持ってきてくれた代替品。地元まで帰って主治医のお店セントラルに入庫したら、そこで“shinchiyan3740”さん用のパーツを注文して交換。この会場で交換した代替えパーツは返却、という段取りなのだそうだ。

ちなみに、このトラブルが起こって電話相談をした後の続きの話。渋滞解消と夕暮れを待つために結局2時間30分その場で待機。その後、水温計とにらめっこしながらホテルへ移動。翌イベント当日の朝も、気温が上がる前に早々と会場入りして、搬入時間が来るのを待っていたそう。しかし、そんな苦労を乗り越えながらもこの愛車を大切に、かつ乗って楽しむことを忘れない“shinchiyan3740”さんの心意気が、とても頼もしく見えた。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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