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「賢い料金」って何がお得なの? 道の駅に立ち寄れば高速道路を下りても乗り直し料金が発生しない条件と得られるメリットとは

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TEXT: 藤田竜太(FUJITA Ryuta)  PHOTO: 国土交通省(Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism)/photo AC

  • 「賢い料金」と呼ばれる社会実験の対象になっている道の駅「ふくしま」
  • 「賢い料金」を利用すると、混雑しているサービスエリア・パーキングエリアを避けることができる
  • 「賢い料金」を利用すると、長距離逓減制がキープされる
  • 「賢い料金」を利用すると、地域にもよるがガソリン代がちょっとお得になることも
  • 「賢い料金」を適用するには、対象のインターチェンジもしくはスマートインターチェンジでの乗り直しかつ順方向の利用のみの料金措置となる
  • 「賢い料金」を適用されるのは、ETC2.0搭載車のみが対象となる
  • 全国でまだ26箇所だけだが、高速道路から一時退出しても、目的地まで高速道路を降りずに利用した場合と同じ料金で高速道路を継続利用できる
  • 「賢い料金」を利用すると、長距離逓減制がキープされ、初乗り料金が加算されない

道の駅が高速道路から立寄り可能に

高速道路を使ってロングドライブに出かけたとき、サービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)以外で休憩できればいいのに、と思ったことはありませんか? じつは、高速道路から一時退出しても追加料金なしに利用できる「道の駅」がいくつか存在します。それは「賢い料金」と呼ばれる社会実験の対象になっている道の駅です。知っておきたい高速道路の便利なサービスを紹介します。

利用するための4つの条件

「賢い料金」と呼ばれる社会実験の対象になっている道の駅は、休憩施設同士の間隔がおおむね25km以上離れている高速道路で、その空白区間における休憩施設等の不足を解消し、良好な運転環境を実現するための社会実験。全国でまだ26箇所だけだが、高速道路から一時退出しても、目的地まで高速道路を降りずに利用した場合と同じ料金で高速道路を継続利用できるようになっている。

ただし、まだまだ実験段階なので利用するための条件が4つもある。

1. ETC2.0搭載車のみが対象(これだけでハードルが高い)
2. 対象のインターチェンジもしくはスマートインターチェンジでの乗り直しかつ順方向の利用のみの料金措置
3. 対象の道の駅に必ず立ち寄る必要がある(国道側より道の駅に進入)
4. 対象のインターチェンジもしくはスマートインターチェンジ退出後、2時間以内に同一のインターチェンジから再流入すること

条件をクリアすれば得られる恩恵とは

条件が細かいわりに、メリットが少ないように思えるかもしれないが、どこが得になるか考えてみよう。

1. 長距離逓減制がキープされる

高速道路は利用距離によって割引制度があり、100~200kmは25%割引、200km以降は一律30%の割引となっている。「賢い料金」なしで、高速道路から一時退出してしまうと、この長距離逓減がリセットされてしまうのでありがたい。

2. 初乗り料金が加算されない

高速道路は、利用1回につき150円(全車種共通)の固定額を徴収される。電車でいえば初乗り料金のようなものだが、これが「賢い料金」を使えば、2重にとられることがない。

3. 混雑しているサービスエリア・パーキングエリアを避けられる

「賢い料金」を実施している道の駅は、サービスエリア・パーキングエリアが25km以上離れている休憩場所空白地帯なので、その前後のサービスエリア・パーキングエリアは混雑している可能性が高い。それを回避して休憩できるのはちょっと助かる。また、道の駅ならではの食事のメニュー、地元の特産品などを購入できるのも魅力だし、一時的に高速道路から降りることで、気分転換にもなる。

4. ガソリン代がちょっとお得に

高速道路のサービスエリアのガソリン代は、基本的に価格が高め。地域にもよるが、一般道沿いのガソリンスタンドのほうがガソリン代は安いので、道の駅に寄るついでに給油もしておくと、ちょっとだけガソリン代が節約できるかも⁉

まだまだ社会実験の段階で、実施個所や条件設定で誰もが恩恵を受けられるわけではないが、とりあえず頭に入れておいて損はない情報だ。一時退出実験対象の対象となる道の駅についてはETC総合情報ポータルサイトをチェックしてほしい。

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  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • モータリング ライター。現在の愛車:日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)。物心が付いたときからクルマ好き。小・中学生時代はラジコンに夢中になり、大学3年生から自動車専門誌の編集部に出入りして、そのまま編集部に就職。20代半ばで、編集部を“卒業”し、モータリング ライターとして独立。90年代は積極的にレースに参戦し、入賞経験多数。特技は、少林寺拳法。
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