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「ピクニック感覚でサーキットへ!」軽カーだけの「東北660」レース開催日、サーキット未経験者向けのオフ会&体験走行が大盛況!

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭(SATO Kei)

  • スタッフの鈴木さんが手にしているのは今回の記念ステッカー。非日常をリーズナブルに体験しお土産までもらえる贅沢なイベントだ
  • クルマドーを率いる山田さん。安心して公道を走れる合法チューンをテーマに、デモカーを製作し東京オートサロンなどにも出展する
  • 鈴木さんは「クルマドーさっちゃん」としてヤリスカップに参戦中。2024年の開幕戦はCVTクラスでポール・トゥ・ウィンを達成した
  • 体験走行が終わったらグリッドに整列。右奥に見えるダンロップのブリッジと、その背後にそびえる蔵王連峰はSUGOの象徴でもある
  • スポーツランドSUGO名物(?)である、メインポストの電光掲示板。この時間帯だけは「東北660」から「クルマドー」にチェンジ
  • フルグリッド45台による東北660選手権の決勝レース。どのポジションもサイド・バイ・サイドの接近バトルで見応えはたっぷりだ
  • グリッドでの撮影タイムもたっぷり。レースカーは別として、マイカーをコース上に並べて写真を撮る機会などめったにないはずだ
  • 自分のクルマとツーショット撮影は珍しくなくとも、背景が本格的なサーキットとなれば話は別だ。これだけでも参加する価値はアリ!
  • 体験走行を2グループに分けたのも、グリッドの滞在時間を長く取れた大きな理由だ。一般的な走行会では立ち入ることすらできない
  • 会場はスポーツランドSUGOのDパドック。かなりの台数が停められるうえ、2コーナーから4コーナーにかけての走りもよく見える
  • スーパーGTなどのビッグレースが開催される国際サーキット。自分のクルマでヘルメットも被らずに走れるチャンスはかなり貴重だ

ピクニック感覚でサーキットに来てほしい

新規格の軽自動車だけで争われるレースとして人気の「東北660」シリーズ。レース開催日に、ファミリーカーなどが集結し、コースをパレードランするなどして非日常を味わっていました。サーキットに来たことがないといった初心者向けに、雰囲気を味わってもらおうということで企画されたイベントです。当日の模様をレポートします。

募集を開始してすぐに満員御礼となった

2024年4月14日に宮城県のスポーツランドSUGOで開催され、約70台の軽自動車が参加した「東北660選手権」。ピットとメインのパドックはレース車両で占められていたが、3コーナー付近の通称「Dパドック」には普通車のスポーツカーだけではなく、一見サーキットとは縁がなさそうなフルノーマルのセダンやミニバンも集まっていた。ヘルメットなどの用意もなく、女性や小さな子どもを連れたファミリーも多い。このグループは岩手県奥州市のプロショップ「クルマドーカスタムファクトリー」が企画した、サーキットの体験走行も可能なビギナー歓迎のオフ会「NEXUS MEETING in SUGO」だ。代表の山田さんは、

「自分たちにとってのサーキットは日常に近い場所。でも未経験の方は入場ゲートをくぐるだけでも非日常で、レースを間近で観る機会なんて一生ないかもしれません。いくらサーキットを走るのって楽しいよ、レースは面白いよと説明したところで、心理的にも金銭的にもハードルは高く、踏み込んでくれる人は少ないんですよね。だったらピクニック感覚でサーキットに足を運んでもらい、クルマ好きな人たちと話をしてレースを生で観戦し、普段着でコースを体験走行できる機会を作ってみようかなと思ったのがきっかけです」

すぐ東北660選手権の大会事務局にコンタクトを取り、インターバルに体験走行を組み込めないかと相談。ギャラリーが増えればレースの参加者も盛り上がると快諾され、スポーツランドSUGOの入場料+αで実施できることになった。

オフ会の写真

事前から少しずつ告知していた影響もあるが、正式に募集を開始するとまたたく間に満員御礼。サーキットに足を運ぶことすら初めての人、昔は走っていたが結婚などの事情で離れた人、走りたいと思いながら踏み込めなかった人、山田さんの予想どおりビギナーが大多数だった。

参加者同士での交流も生まれて盛況

朝からパドックに集合して東北660選手権をギャラリーしつつ、クルマ好き同士で語り合ったりレストランで食事するなど、「これだけでも参加してよかったです」と話す人がいたほど。

またメインの体験走行は2グループに分かれ、ヘルメットやグローブといった装備も不要で、かつ定員を超えなければ何人でも同乗できる。さらに先導車が付いて追い越しも禁止なので、コースの風景を楽しみながらドライブが可能。終わってからはレースのスタート前と同じくグリッドに停車し、愛車や家族との写真を撮影する時間まであるという充実ぶりだ。

写真撮影中

そして最後にはイベント限定の記念グッズまでプレゼント。満面の笑顔で帰路につく参加者たちが印象的だった。サーキットに限らずどんな趣味であろうと、長く続くかはファーストインプレッション、すなわち最初の体験に大きく左右される。今回でサーキットでの楽しさに触れた参加者から、ひとりでも「また走りたい!」と思う人が誕生してくれれば、山田さんの試みは大成功だといっていいはずだ。なおクルマドーでは今後も同様のオフ会を計画しているので、気になる人はウェブサイトやSNSから気軽に問い合わせてみてはいかがだろうか。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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