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日産R32「スカイライGT-R」歴は17年…エンジンブローで買い替えて2台目「当時はエンジンを載せ替えるよりクルマを買う方が安かったんです」

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TEXT: 山崎真一(YAMAZAKI Shinichi)  PHOTO: 金秀研吾(KANEHIDE Kengo)

  • R32GT-Rのフロントマスク
  • 日産スカイラインGT-R:エンジンの状態を正確に把握するため社外のサブメーターに交換&追加している
  • 日産スカイラインGT-R:左右のシートはRECARO製に交換。赤のドアトリムは前愛車から移植した
  • 日産スカイラインGT-R:エンジン本体以外に手を入れてパワーは610ps。ヘッドカバーはR34Nürのシリカブレス仕様に
  • 日産スカイラインGT-R:サイドミラーは1990年代に一世を風靡し、今も人気の高いガナドール製に交換
  • 日産スカイラインGT-R:エアロパーツはレースベース車であるNISMOと同様。マフラーはガレージアクティブオリジナル
  • 日産スカイラインGT-R:ホイールはWORKマイスター3P(10.5J×19)。ブラックとアルマイトブロンズの特注色だ
  • エアロパーツは控えめながら存在感のあるスタイリング
  • オーナーの八田弘之さん。R32歴は計17年。イメージカラーであったガングレーメタリックもこだわりのポイント
  • 日産スカイラインGT-R:ガレージアクティブの新作であるカーボンフロントディフューザーを装着

独自のカスタムスタイルを提案する九州のGT-R専門店を訪問

シャコタンやツライチなど独自スタイルのGT-Rカスタムを提案する九州唯一の専門店が「ガレージアクティブ」です。長年のドラッグレース経験を活かしたハードチューンやフルレストアなど、ワンストップでユーザーのニーズに応えています。そんな同社のオリジナリティあふれるマシンメイクに共感する9台のGT-Rを紹介。今回登場するのは、トータル約17年間にわたりR32型日産「スカイラインGT-R」を愛するオーナーです。

最初のBNR32は高速道路走行中にエンジンブローを起こす

1989年、16年ぶりに「スカイラインGT-R」が復活したことをリアルタイムで知った、現在50代後半以上のクルマ好きにとってBNR32型の登場は衝撃的だった。レースに勝つための専用エンジンを搭載し、600psを確実に路面へと伝えるため開発された最新の四輪駆動システム「アテーサE-TS」や、高速旋回時の操縦安定性を実現した「スーパーハイキャス」など当時の最新デバイスを惜しげもなく投入。その性能だけでなく、並外れたスペックに魅了された人は多かった。

八田弘之さんもデビューしたてのBNR32に魅了されたひとりである。とはいえ、就職したての若者に500万円の予算は高根の花。指をくわえて見ているしかなかったという。ようやく憧れを手にしたのは17年前で、当時の中古車市場には100万円そこそこの個体がずらり。「これなら手に入る」と購入を決めたそうだ。

買った直後からエンジンチューンに着手。念願だったGT-Rライフを満喫していたが、愛車となってから5年目に突入したある日、高速道路走行中にエンジンブローを経験した。

降りるのを踏みとどまらせてくれたガレージアクティブ

そんな経験からGT-Rを降りるかどうか、悩んでいたそうだが、R32に乗る長年の友人から「降りるの?」と問われ、思いとどまった。そして、その友人の紹介で初めて訪問したのが、ガレージアクティブである。

ちなみに現在のBNR32は2台目。エンジンブローしたのなら、載せ替えを考えなかったのですか? と問うと、「当時はクルマを買った方が安かったんですよ」と八田さんは語る。ちなみに2台目となるBNR32の車両販売価格はオークションで70万円。今では信じられないが、2012年ごろはその価格である程度の良い個体が落札できたのだ。購入と同時にHKSのGT2530タービンにカムシャフトを交換し、HKSのフルコンF-CON V Proでマネージメントすることで610psまで引き上げた。これはチューンドRの魅力にどっぷり漬かっていたのもあるが、何より友人の影響が大きいそうだ。

ドラッグレースやサーキット走行のために仕様変更を繰り返す

「最初はエンジンのみでしたが、友人のクルマを見るといろいろ手が加わっている。しかも、“やった方がいい”と焚きつけてくるので、どんどんステップアップしてしまいました」

OS技研のシーケンシャルトランスミッションにラインロックなどドラッグレースでも使えるアイテムのほか、ブレンボ製のブレーキもサーキットを走ると足りないという言葉を聞き交換した。ちなみにドラッグレースはこれまで1、2回しか参加していないが、「宝の持ち腐れですよね」と笑顔で語る。

インテリアはKansaiサービスのリフレッシュバーでボディを補強。シートはレカロで運転席が知り合いから譲り受けたバケットタイプ、助手席は表皮を貼り換えたリクライニングタイプを組み合わせた。赤がワンポイントで添えられたドアトリムは前愛車からの移植。こうしたさまざまな作業は購入してからガレージアクティブに一任している。

乗る時間は減ってもGT-Rを所有する満足度は変わらない

購入から12年が経過した現在は取り締まりも厳しくなり、近所の目も気になるようになった。それを考えて、今は仲間とのツーリングやアクティブ主催のイベントで動かす程度。普段乗りはしなくなったことで、現在の年間走行距離は約2000kmとなったが、GT-Rの魅力は色褪せることなく、とくにRB26DETTのエンジンサウンド、圧倒的な加速感だけで所有し続ける価値がある。「一度味わってしまうと離れられません」と八田さんは語る。

日常に特別な時間をもたらしてくれるBNR32。コンディションのよい状態をキープしながら、仲間とともにカーライフを楽しんでいくとのことだ。

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