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なんと6850万円! ランボルギーニ「ウルス」の始祖!?「LM002」はスタローンやティナ・ターナーも所有したかつての不人気車…いまや注目株です

なんと6850万円! ランボルギーニ「ウルス」の始祖!?「LM002」はスタローンやティナ・ターナーも所有したかつての不人気車…いまや注目株です

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TEXT: 山崎元裕(YAMAZAKI Motohiro)  PHOTO: 2024 Courtesy of RM Sotheby's

LM002の総生産台数は328台

LM002は、基本的にはLMAの設計コンセプトを受け継いだモデルと考えてよいだろう。エンジンは当初は4.7L仕様で最高出力は332ps。のちにそれは「カウンタック LP5000クアトロバルボーレ」用の450ps仕様へと強化されている。トランスミッションはZF製の5速MT。2700kgにも達する車重、そして全長4900mm×全幅2000mm×全高1850mmというボディサイズを持ちながら、最高速は201km/hを記録したと言われる。

1986年に販売を開始したLM002に掲げられたニックネームは「Rambo Lambo」。その「とんでもない」姿の高性能オフローダーのカスタマーには、中東の王族だけではなく、F1のドライバーズ・チャンピオンシップを獲得したケケ・ロズベルグやロック・クイーンのティナ・ターナー、そしてRamboその人であるシルヴェスター・スタローンも名を連ねるようになった。ちなみに1993年まで継続されたLM002の総生産台数は328台。現在ではこのLM002も、ランボルギーニのファンにとっては、重要なコレクターズアイテムとなっていることは間違いない。

そのLM002が、今回RMサザビーズ社がイギリスで開催したクリブデン・ハウス・オークションに出品された。ランボルギーニの記録によると、このモデルは1988年3月24日に工場から出荷された後、新車でスウェーデンに運ばれ、11月にファースト・オーナーへと納車。

その後イタリアのボローニャ近郊にあるフェルッチオ・ランボルギーニ・ミュージアムで展示されていた。2015年6月にはオランダで登録されたのち、イギリスに輸入。翌12月にはスーパースポーツのサービスやレストアでは世界的に有名なDKエンジアリングによって、1万177ポンドをかけて整備が行われたほか、2020年にも大規模なサービスが実施されている。オークション出品時の走行距離は1万7237km。時代をはるかに先取りしたハイパフォーマンスSUVともいえるLM002。

気になるエスティメート(推定落札価格)は、22万5000ポンド〜27万5000ポンド(約4606万円〜5502万円)となっていた。その人気は高く、今回は34万2500ポンド(邦貨換算約6850万円)での落札となった。LM002の存在感は、これからますます大きくなることは確実なところだろう。

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