クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • SPORT
  • 地獄のガレ場でバイクもクルマも脱落多数!「アジアクロスカントリーラリー」4日目は激しく順位がシャッフルされる試練の1日でした
SPORT
share:

地獄のガレ場でバイクもクルマも脱落多数!「アジアクロスカントリーラリー」4日目は激しく順位がシャッフルされる試練の1日でした

投稿日:

TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)

  • ガレ場をトップで抜けてきたのは#105 TOYOTA GAZOO RACING THAILAND(Mana PORNSIRICHERD/Kittisak KLINCHAN)
  • ガレ場を2番手で抜け、3番時計を記録した#114 TOYOTA GAZOO RACING THAILAND(Natthaphon ANGRITTHANON/Thanyaphat MEENIL)
  • まさに満身創痍といった状態の#115 TOYOTA GAZOO RACING INDONESIA(Ikuo HANAWA/Hirokazu SOMEMIYA)
  • クスコ・ワールドラリーチームから旧型三菱トライトンで参戦する柳澤宏至/加勢直毅組もガレ場で苦戦
  • この日2番手タイムで、総合トップに立った#103 Team MITSUBISHI RALLIART(Chayapon YOTHA/Peerapong SOMBUTWONG)

サバイバルな1日となった4日目

2024年8月12日(月)にスタートした「アジアクロスカントリーラリー2024」。タイ南部の都市スラタニから始まったラリーレイドはカンチャナブリに移って競技4日目(レグ4)が行われました。この日のルートであるSS4 RATCHABUTI-KANCHANABURIは距離395.91kmで、競技区間は172kmとなります。2日目、3日目とトップタイムをマークし、総合トップに立っている塙 郁夫組のトヨタ「フォーチュナー」は、この日も問題なく走行を始めましたが……。

ほとんどのバイクが行く手をふさがれたガレ場が現れる

毎年、山岳地帯やジャングル、沼地、海岸、砂漠、プランテーション、サーキットなど、アジアの特徴あるコースが設定されて開催されているFIA・FIM公認国際クロスカントリーラリーのひとつ「アジアクロスカントリーラリー(AXCR)」。その競技4日目は、今回で29回目を数える2024年大会のまさにハイライトともいえる1日となった。

SSスタートから約40km。山の中に現れたガレ場は、4輪車よりも1時間前にスタートしていたバイクの墓場ともいえる状況だったようだ。前に進めないまま力尽きたライダーと、コース上に置き去りにされたバイクがコースをふさぐなか、この日1番最初にスタートした塙 郁夫/染宮弘和組のトヨタ「フォーチュナー」だったが、このガレ場で、バイクをどかし、前に進むという行為を繰り返しているうちにパンクを引き起こしてしまい、すでにホイールナットを緩めるレンチを回す力も残っていなかった。

結局先頭スタートの塙組は割を食う形で車両は4輪パンクにバンパーなども外れかけ、まさに満身創痍の状態で数台に道を譲るかたちでこのガレ場を抜けることとなった。

ガレ場を最初に越えてきたのは、105号車のMana PORNSIRICHERD/Kittisak KLINCHAN組(TOYOTA Hilux Revo/TOYOTA GAZOO RACING THAILAND/T1D)、そしてそのすぐ後ろに114号車のNatthaphon ANGRITTHANON/Thanyaphat MEENIL組(TOYOTA Hilux Revo/TOYOTA GAZOO RACING THAILAND/T1D)、そして三菱「トライトン」の103号車、Chayapon YOTHA/Peerapong SOMBUTWONG組(Team MITSUBISHI RALLIART/MITSUBISHI Triton/T1D)の順で先に進んでいく。

総合トップには三菱のトライトンの姿が!

そしてこの日のSSはマナ選手の「ハイラックス レボ」がそのまま最後までトップを譲ることなくゴールをした(3時間26分45秒)。しかし、2日目のミスコースがあったため、総合順位としては2位へ浮上するにとどまった。一方2台目にガレ場を抜けた114号車はレグ3番手の3時間32分56で走行を終えた。

トップから1時間3分遅れとなった塙選手は、ここではトップから引きずり降ろされ7番手からレースに出ることとなってしまう。かわって総合トップに立ったのが、三菱トライトン103号車のヨータ組。3番手には、いすゞ「D-MAX」112号車のSuwat LIMJIRAPINYA/Prakob CHAOTHALE組(ISUZU SUPHAN EXPLORER LIQUI MOLY RALLY TEAM/ISUZU D-Max/T1D)が上がってきた。日本勢では三菱トライトンの107号車、田口勝彦/保井隆宏組の5位が最上位となってしまった。

2024年8月12日(月)、スラタニからタイを北上してきたアジアクロスカントリーラリー2024も5日目を迎えることとなる。サバイバルな1日となった4日目だったが、翌5日目も228kmのロングSS(総移動距離は320km)が用意される。いかにコースをうまく回って、何事もなくゴールへマシンを持ち込めるか、AXCR2024の最大の山場を迎えることとなった。

すべて表示

 

 

 

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

 

 

人気記事ランキング

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

AMW SPECIAL CONTENTS