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漫画『GT roman』に影響され、アルピナ「B9-3.5」やマツダ「NAロードスター」などを経てついにアバルト「695」へ!「憧れのままのはずが…」

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TEXT: 奥村純一(OKUMURA Junichi)  PHOTO: 奥村純一(OKUMURA Junichi)

  • アバルト 695:1965年製。オーナーの竹山さんいわく、運転している時も眺めている時も幸せホルモンで脳内が満たされるという
  • アバルト 695:コロンとしたフォルムが愛らしいリアビュー
  • アバルト 695:大きく膨らんだオーバーフェンダーに、フロントのアバルトエンブレムがピッコロモンスターの証
  • アバルト 695:直立したレーシングワイパーも竹山さんのお気に入りだ
  • アバルト 695:後年のアップデートだそうだが、アセットコルサと呼ばれるレース仕様のオーバーフェンダーと10インチのタイヤホイールとの佇まいが最高だそう
  • アバルト 695:500の細いマフラーも可愛いが、特別感が増すのが、デュアルとなった迫力のある白く塗られたアバルトマフラー
  • アバルト 695:オイルパンも容量の大きな専用のものになる、アバルトの文字も誇らしい
  • アバルト 695:エンジンも絶好調、オリジナル度が高い個体を大切に維持しながらも、遠方のイベントへも積極的に出かけたいというオーナーの竹山さん
  • アバルト 695:必要最小限の500のメーターだが、アバルトバージョンには専用のメーターナセルに各種メーターが追加される
  • アバルト 695:必要最小限の500のメーターだが、アバルトバージョンには専用のメーターナセルに各種メーターが追加される
  • アバルト 695:ダッシュパネルには誇らしげなエンブレム。21世紀版にもある695エッセエッセ、オリジナルはこのモデルなのだ
  • オーナー竹山さん(右)よりオーナー顔をしているのは同乗参加の中野 均さん(左)、普段はジャンニーニに乗り一緒に走る仲間だ

エンジンフィールに圧倒されて695の購入を決意

走り屋ブームの時には国産スポーツカーを乗り継いだという竹山さん。漫画『GT roman』でエンスー車に憧れを抱いてイタリア車を所有するものの、紆余曲折を経て現在の愛車であるアバルト「695」に辿り着いたそうです。そんな竹山さんの愛車遍歴と、現在の愛車を購入した経緯を伺いました。

サソリの猛毒は「幸せホルモンの源」を脳内に満たす原動力

漫画『GT roman』の影響でヒストリックカーの魅力に取り憑かれ、その世界へと踏み込んだというオーナーはきっと少なくないだろう。今年、55歳になったという竹山さんもそんなひとりだ。

「免許を取得した大学生時代の初めての愛車はパルサーEXAです、好景気もあり、魅力ある国産車が次々とラインナップされていた時代でしたね」

ハイソブームとともにこの世代のクルマ好きを二分した、走り屋ブームの真っ只中ということもあり、トヨタ「AE86」へと乗り換えた竹山さん。その後、漫画『GT roman』に出てくるエンスー車に憧れるも、どこで買えばよいか分からず、マツダNA「ロードスター」をチョイスし、クルマ趣味を楽しんでいたという。

「クルマが楽しいということでは、それまで乗っていた愛車たちでも十分満足でしたが、やっぱりエンスー車に乗ってみたい! とずっと思ってました」

そして知人の紹介で出会った、竹山さん的に初となったエンスー車は1983年製のE28型アルピナ「B9-3.5」だった。

「これが乗るたびにどこか調子悪くなるというくらい壊れたのと、あまりに燃費が悪くて嫌気がさしたんです(苦笑)」

憧れのままのはずが試乗でサソリ毒にやられた

『GT roman』の中でも、旧いイタリア車に魅力を感じたという竹山さんが、とくに興味を持ったのがアバルトだった。

「フィアット500をベースにしたピッコロモンスターと呼ばれるアバルトという車種を知ってずっと憧れていたので、ずっと興味のあったフィアット・アバルトのレプリカを探すことにしたんです」

どうしてレプリカを探したのかというと、本物は絶対に買えないし、レプリカでも十分楽しめると思ったからだそうだ。そして、念願のフィアット「500F」をベースにした「595」仕様を見つけることになり、念願だったイタリア車のイベント「イタリアンジョブ」にも参加するようになったという。そのイタリアンジョブの会場で、仲間から岐阜に本物のアバルトの売り物があると聞き、帰り道に一緒に見に行こうとショップへと立ち寄ったそうだ。

「オーバーフェンダーにレーシングワイパーというドンピシャな外観だけでなく、595よりもレアな695が展示されていました。もちろんそれに見合った価格でしたので、やはり憧れのままだなというのが最初の印象でした」

その695が頭から離れずにいた竹山さんの気持ちを見透かしたのか、仲間から今度はエンジンをかけてもらおうよと誘われ出向くと、なんと試乗もさせてもらえることになったそうだ。

「試乗させてもらうと、あっという間に吹け上がるエンジンフィールに圧倒され、今を逃したら所有できるチャンスは2度とないという思いに駆られ、気付くと購入しますとお店の人に宣言してました。すっかりとサソリの毒にやられてしまいましたね」

と竹山さんは笑う。

「以前所有していたFタイプも含めて、長距離を走った経験は今までなかったのですが、富士山パーキングで行われたフィアット&アバルト500全国ミーティングへ日帰り600kmを走ったことで、どこにでも行く自信がつきました。これからも全国いろんなイベントに参加して695との思い出を増やしたいですね」

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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