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「走行音」を軽減すればもっとドライブは快適になる!「調音施工」という新たな走行音静粛化プログラムがもたらすワンランク上のカーライフとは

ドライブ後の疲労に繋がる走行音をピンポイントで軽減する「調音施工」

長距離運転での「疲労」はどこからくる?

クルマで長距離運転することが多い人は、運転後に身体の芯に澱のように疲れが残っていると感じたことはないでしょうか。マイカーだといつも同じクルマだから気がつきにくいのですが、取材のためにいろんなクルマで横浜から関西エリアまで自走している編集長西山は、クルマによって疲労度が大きく違うことに以前から気がついていました。静粛性に優れたクルマの方が疲れないのです。ロードノイズなどの走行音が原因なのですが、いま所有しているクルマのそうした騒音を抑えることができれば、ドライブ後の疲労度は大きく軽減されるはずです。そこで、オススメのBEWITHの走行音静粛化プログラム「調音施工」を紹介します。

走行音を軽減する「調音施工」

同じ型式の車種でも、スポーツモデルと素のモデルとではエンジンやサスペンションの味付けも全く違う。たとえば、BMWだとMシリーズと通常シリーズ。メルセデスだとメルセデスAMGとメルセデス・ベンツで、500km以上走行したあとの疲労度はじつは異なってくる。スポーツモデルだから疲労困憊……というわけではないのだが、神経が昂ったままと表現すればいいだろうか。

もっと極端な例を挙げてみよう。ランボルギーニ「ウラカンSTO」とベントレー「ベンテイガ」で奈良〜横浜を走行して帰宅したあと、ベンテイガではそのまま日常生活に戻れるのだけれども、ウラカンSTOだと走り終えたあとの余韻が残ってしまうのだ──要するに、走行音で脳が疲れてしまったということのようである。

走行音には、エンジンルームからのエンジンのサウンド、エキゾーストサウンド、ロードノイズ、風切り音などいろいろあるが(EV特有のモーター音なども)、もっとも影響が大きいのはエンジンルームからの透過音とロードノイズであろう。そしてこの2つをピンポイントで対策を行う独自の走行音静粛化プログラムが「調音施工」なのである。

「調音施工」のプログラムとは

調音施工のプランは非常にシンプルだ。①四輪のホイールハウス周辺、②エンジンルームと車室との隔壁にあたるバルクヘッド部(ICE)、③ラゲッジスペース床下周辺(EV、SUV、ミニバンなど)へ制振・遮音シートを施工するというもの。①が「基本プログラム」となっており、②と③は「オプションプログラム」となる。

この基本プログラムと2つのオプションプログラムを組み合わせることで様々な車種に合わせて最適の施工が可能となる。大別すると次の4つのが挙げられる。

ピュアEV:①+③
四輪のホイールハウス周辺+ラゲッジスペース床下周辺

電気自動車はロードノイズがエンジン音にマスキングされないことに加えて、車種によっては軽量化のために遮音材が省かれる傾向にあり、絶対的なノイズレベルは低いにも関わらず、路面からの騒音が意外と耳につくこともある。

高級車・高級ディーゼル車:①+②
四輪のホイールハウス周辺+バルクヘッド部

そもそも高級車は入念に騒音対策がなされているものだが、まだ走行音静粛化の余地は残されている。調音施工を施されたクルマだと、走り出した瞬間からその違いが分かる。「長距離でも疲労を感じにくくなった」「ラジオの音量を挙げなくても済む」など、とくにディーゼルモデルのオーナーからの声が寄せられている。

ハイパフォーマンスカー:①
四輪のホイールハウス周辺

スーパースポーツや高性能サルーンなど、特別なパワーユニットを搭載したハイパフォーマンスカーは、個性あるエンジンサウンドやエキゾーストノートが魅力。ホイールハウス周辺だけの調音施工で余計なロードノイズだけをカットすれば、そうしたエキゾチックなサウンドがもっとクリアで華やかに際立つ。

SUV・ミニバン:①+②+③
四輪のホイールハウス周辺+バルクヘッド部+ラゲッジスペース床下周辺

SUVやミニバンの後席は上級車種でも前席に比べるとロードノイズの侵入が多いもの。後席に人を乗せることの多いこうした車種だからこそ、大切な家族やゲストのために調音施工のフルオプションプランで後席を特等席にする価値はある。

静けさのヒミツは3層の調音シート

BEWITHが提唱する調音施工のヒミツは、独自に開発された調音シートにある。高級カーオーディオ専門メーカーとして培ってきた音響ノウハウと、直営のカーオーディオ専門店「フォーカル プラグ&プレイ本店」でのおよそ3年にも及ぶ調音サービスの提供から蓄積したノウハウが、BEWITHオリジナルの制振・遮音シート「ADVANS(Advanced Vibration and Noise Solutions)調音シート」なのである。

ADVANS調音シートは次の3層構造となっている。

半連続気泡構造吸音層

一層目となるニトリルゴム発泡体による「半連続気泡構造吸音層」は、これまでの一般的な遮音シートではカバーしづらかった2kHz以上の比較的高い周波数帯域を含む、幅広い帯域の走行騒音をバランスよく吸収する。

肉厚アルミ遮音層

二層目の「肉厚アルミ遮音層」は、従来比約2倍の厚みと質量を持つアルミシートにより遮音性能と形態安定性、施工後の剛性を高める役割を持つ。

超強粘着制振層

三層目の「超強粘着制振層」はブチルゴム製で、施工対象面への強固な追従性により不要振動を抑え込む役割を担っている。

上記の3層を一体化することで、優れた音のトータルバランスで、これまでにない静けさの「質」を追求しているのである。

厚みは9ミリと7ミリの2タイプ

遮音効果は、遮音シートの厚みの大きさに比例する。厚くすればするほど遮音効果は高くなるのだが、ホイールハウス内やライニングの裏側、バルクヘッドなど、限られたスペースに施工しなければならないので、厚さにも限界がある。そこで3層構造のうちもっとも厚みのある吸音層には、従来品よりも圧縮や曲げがしやすいソフトな素材を採用することで、業界最厚の9mmというシート厚を実現している。

これに一度曲げたらその形状を保持して戻りにくい肉厚のアルミ層と、極めて高い粘着力を持つ制振層を組み合わせることによって、狭い隙間や複雑な曲面に確実にフィット、装着ができるというわけである。特に狹いスペースには、吸音層を2mm薄くした7mmタイプのシートもラインアップしている。

施工はどこに頼めばいい?

施工に際してもっとも大切なのは、施工箇所(特にホイールハウス内)のクリーンアップである。新車といえども一度でも走行したことのあるクルマは、タイヤが巻き上げた砂利やホコリなどがライニングの裏側には溜まっているのが普通だ。納車されたばかりの新車でないクルマなら、ライニング自体も相当汚れていて当然。これらの汚れをしっかりと除去。またライニングを固定するファスナー類も破損している場合は、それらを純正新品パーツに交換することもある。

また、同一車種であっても製造時期やグレードによって下回りの細部形状や工場出荷時の遮音仕様が違っていることがほとんど。さらに、経年や走行距離によっても1台1台の状態に差があるのが当然である。そこで、ADVANS調音シートを短冊状に切り出し、施工箇所の状態を実際に確認した上で、所定のルールにしたがって現車に合わせて隙間なく敷き詰める施工方法を独自に開発している。

気になる価格は、基本プログラムが約10万円〜(車種によって異なる)となっており、比較的リーズナブルな定額制になっているのも嬉しいポイントだ。作業時間は半日程度となっているので、日帰り施工にも対応しており、帰路で調音施工の効果をすぐに体感することができるはずだ。

* * *

調音施工することによって、ロードノイズやエンジンルームからの透過音が和らげられる。そこで、長距離運転での疲労がかなり軽減されるだけでなく、静粛な環境はカーオーディオにこだわりを持っているオーナーはもちろん、ドライブ中に音楽やラジオを聴いて楽しむという人にとっても嬉しいはずだ。

施工は、BEWITHが認証した特別な販売店のみで受け付けている(要予約)。調音施工が気になるという人は「フォーカル プラグ&プレイ本店<木更津アウトレット前>」(千葉県木更津市金田東1-38-5)にまずは問い合わせてみるといいだろう。AMWでは近い内に、実際にメルセデス・ベンツEQSでの調音施工の効果を試してみる予定なので、乞うご期待。

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