バンコクオートサロン6回目の出展で、タイでもお馴染みの小倉クラッチ
タイで2024年6月末に開催された「バンコクオートサロン2024」には400台以上のカスタムカーが展示され、日本の自動車メーカーやアフターパーツメーカーも多数が出展しました。小倉クラッチは出展6回目ということで、バンコクオートサロンではすっかりおなじみのジャパン・メーカーとなっています。日本国内とは少し違ったモデルが人気という、タイのトレンドとは?
やはりホンダ関係はユーザー人気が高い
バンコクオートサロン2024の小倉クラッチブースでは、クラッチのラインナップとともに、タイのD1グランプリに参戦したというチームオレンジのトヨタ「GR86」も展示されていた。もちろんこのGR86には小倉クラッチ製レーシングクラッチ「ORC」が装着されており、製品のディスプレイもこのORCがメインとなっていた。
ブースには各種のORCがディスプレイされていたが、今回初お目見えとなったのが日本でも1回しか展示してないという、ノーマルに対し軽量なため重量的にもメリットを得られるという「ORC-559D」シリーズの新型「フェアレディZ」用の新製品。このORC-559Dシリーズはメタルクラッチとなっているが、タイではこのメタルクラッチが主流となっているとのこと。
さらにタイ国内では、日本国内とはまた少し違ったモデルが小倉クラッチユーザーの人気となっているという。ブースの担当者はこう語ってくれた。
「日本でいうホンダ フィット、こちらではジャズという車名なのですが、レースでもそのクラスがありますので人気がありますね。このジャズとK20系のクラッチが売れ筋となっています。やっぱりホンダさんのクルマが多いですね」
タイのレースシーンでも活躍している小倉クラッチ
ホンダ以外の車種では、ワンメイクレースも開催されているトヨタ「アルティス」も売れ筋のひとつとなっており、実際今回のブースでもレース車両のアルティスの写真が「ORC-309D」シリーズの実物とともに展示されていた。
「アルティスはタイの人気車になりますので、ユーザーも多いですね。タイ国内タクシーはほぼ90%がこのクルマというくらいです。壊れないクルマというものありますね」(ブース担当者)
ちなみに昨年末にタイで行われた、10時間耐久レースでは、アルティスではないが同じくトヨタ「カローラ」のレーシングコンセプトモデルとなる、水素エンジンの「ORC ROOKIE GR COROLLA H2 CONCEPT」がルーキーレーシングから出場。このクルマにはおなじみのモリゾウ氏とともに、小倉クラッチの小倉康宏代表もドライバーとして出場している。
レースといえばタイではドラッグレースを含めたピックアップトラックのレースも盛んに行われているが、現時点では対応していないこの分野でのORCのリリースを期待しているユーザーも少なくないようだ。
その他、小倉クラッチのブースでは2つのモニターで、アイテムの説明やスーパー耐久24時間レース参戦の模様の動画を流すなどのブランドのアピールを行い、成約者にTシャツをプレゼントするキャンペーンも行われていた。