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なぜスズキ「ワゴンR」をカスタムベースに? VIP・ミニバン・SUVで培った経験を注ぎ込んだ「独自スタイル」は圧巻のひとことです

スズキ ワゴンR:ラゲッジスペースの立体ボックスには電飾を仕込んでいる

カスタムのノウハウをすべて注いで製作

2008年式のスズキ4代目MH23S型「ワゴンR」をベースに、どうやってカスタムしたら小柄な軽カーがセダンやミニバンよりも目立てるかと、考えをめぐらせて製作したのが“ナオ吉”さんです。オーナーの長いカスタム歴を活かして、激しく主張するマシンとすべく、内外装含めて大胆なアプローチが施されています。

内外装ともに隙なしの圧巻スタイル

“ナオ吉”さんの歴代の愛車はホンダ「インスパイア」、トヨタ「クラウンマジェスタ」、ホンダ「ステップワゴン」、トヨタ「ヴァンガード」で、これまでにレベルの高いカスタムキャリアを積んできた。

今回紹介するスズキ「ワゴンR」は、これまでのカスタムを楽しむ集大成として8年前に購入。カスタムの基本はベース費用を安くおさえ、できる限りドレスアップ費用に回すことが王道だ。したがって、手ごろな価格で販売されているワゴンRはちょうど良いベース車だった。

ノーマルのワゴンRは、カスタムカー好きの目線で見ると地味すぎる印象を受けるが、だからこそカスタムのやりがいがあるのだ。ナオ吉さんはこのパッとしないワゴンRをより目立って激しく主張するマシンとすべく、内外装含めてこれまでにない大胆なアプローチを施した。

フロントからサイドに流れるラインは独自に考案

ボディ全体は、社外パーツを含めて加工している。フロントはK-BREAK製のバンパーとU-STYLE製バンパーのニコイチ仕様で、サイドステップとリアバンパーはK-BREAK製をベースに独自にアレンジ加工を施す。ボンネットはフロントグリル一体で製作し、ヘッドライトのインナー部とレンズなども総入れ替えし、ワゴンRらしからぬ鋭い表情のフロントフェイスを完成させている。

フロントバンパー内側には前置きインタークーラーをセットしているが、これは完全にダミー。エンジンはノーマル状態を保っている。

どっしり構えるフォルムを作り出すブリスターフェンダーはダブルプレスによってアピール。フロントからサイドに流れるラインをより強調するのが、“ナオ吉”さんが独自に考案したオリジナルスタイルといえる。このフェンダーの出幅は、フロント70mm、リアが90mmの設定になっているとのことだ。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

ドアを開けると真っ赤なインテリアが広がる

フロント同様にリアスタイルも印象的だ。独自のワイドボディに加え、エアサスによって着地スタイルにすることでエグイ設定のキャンバー角をアピール。ほかにも中央にセットしたサブタンクやワンオフ製作のマフラー、LEDによって作り込んだテールレンズによって、カスタムカーならではの雰囲気をより高めている。

また、このクルマはインテリアもド派手で徹底した作り込みになっている。基本的に赤系の生地を使い、ダッシュボード、シート、ドア、フロアマットはそれぞれ微妙に色を変えている。メーターパネル、センターコンソールパネル類はラップペイントで装飾し、ラゲッジルームにはスピーカーベースを製作。そこにロックフォード製のオーディオシステムをマウント。もちろん光物も仕込んで、魅せるオーディオスタイルにしている。

このワゴンRは、これまで“ナオ吉”さんがVIP、ワゴン、ミニバンカスタムで培ったノウハウをすべて注いで製作されている。まさに集大成となる今回の作品は当初の狙い通り、カスタムイベントでセダンやミニバンに負けない存在感を発揮していた。

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