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トヨタ「セラ」を30台乗り継いで…激レア「アムラックス」仕様を10年かけてフルレストア! 中学生の頃から集めた純正パーツが活かされています

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TEXT: 長尾 循(NAGAO Jun)  PHOTO: 近藤浩之(KONDO Hiroyuki)

池袋のアムラックスが企画した特別仕様車

「エンジンをターボ化してみたり、あちこちカスタムしてみたり、のべ30台くらいのセラを乗り継いできました。もう新車は手に入らなかったので、全て中古を探して。セラはそのほとんどがATで、マニュアル車はごく少数だったのですが、マニュアルのセラを所有していた時期もあります」

そんなセラひと筋の水口さんが、現在乗っているのは?

「かつて池袋にアムラックスという大規模なトヨタのショールームがあったのですが、自分のセラはそのアムラックスが独自に企画した限定車です。年式は1992年でモデルとしては後期型。50台限定と謳われていましたが、実際に販売されたのは20台と聞いています」

この限定車は2トーンのボディカラー、ホイールキャップ、2シーター風に見せるリアシート・カバー、オリジナルデザインのシートなど、内装の一部に通常モデルとの違いを見せる。

10年かけて当時のフルオリジナル状態を再現

「この個体を手に入れたのは今から10年ほど前です。手に入れた時点では不動車で、内外装ともにボロボロでした。それを10年かけてコツコツレストアしてきました」

という水口さんのセラが仕上がったのはつい先日のこと。

「これまで所有してきたセラはいろいろ手を入れたりカスタムしたりもしましたが、このアムラックス限定車は基本的に当時のフルオリジナル状態に仕上げてあります」

内外装ともに社外パーツは使わず、あるいはやむを得ずそれらを使う場合はオリジナルの風合いを壊さぬよう、可能な限り見えない場所に取り付けるなどの工夫もなされている。

これらのパーフェクトなレストアには、中学生の頃から集め続けた膨大な予備の純正パーツや、のべ30台ものセラを乗り継いできた中で培われた水口さんの数多くのノウハウが、最大限に活かされている。

「クルマの中でセラが一番好きです」

と語る一途な水口さん。少年時代に憧れたクルマとともに生きていく。その対象となるクルマはあくまでも自分自身の感性が選ぶもの。決して海外のヴィンテージカーや人気の高いスポーツカーに限ったものではないのだ。

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  • 長尾 循(NAGAO Jun)
  • 長尾 循(NAGAO Jun)
  • 1962年生まれ。デザイン専門学校を卒業後、エディトリアル・デザイナーとしてバブル景気前夜の雑誌業界に潜り込む。その後クルマの模型専門誌、自動車趣味誌の編集長を経て2022年に定年退職。現在はフリーランスの編集者&ライター、さらには趣味が高じて模型誌の作例制作なども手掛ける。かつて所有していたクラシック・ミニや二輪は全て手放したが、1985年に個人売買で手に入れた中古のケーターハム・スーパーセブンだけは、40年近く経った今でも乗り続けている。
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