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  • 国鉄の整備工場をリノベした「モーターワールド」が凄すぎた! 幻のアバルト「T140」も集まったドイツの新旧イタリア車のイベントに潜入!【みどり独乙通信】
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国鉄の整備工場をリノベした「モーターワールド」が凄すぎた! 幻のアバルト「T140」も集まったドイツの新旧イタリア車のイベントに潜入!【みどり独乙通信】

国鉄の整備工場をリノベした「モーターワールド」が凄すぎた! 幻のアバルト「T140」も集まったドイツの新旧イタリア車のイベントに潜入!【みどり独乙通信】

投稿日:

TEXT: 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)  PHOTO: 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)

  • 左から順に、アルファ ロメオ スパイダーSr.3、ジュリア スーパー、75、147が並ぶ
  • アルファ ロメオ スパイダーSr.3(左)とジュリア スーパー(右)
  • フィアット 124スパイダー
  • フィアット 600 ムルティプラ
  • フィアット 127(左)と500(右)
  • ランチア デルタ HF インテグラーレ16V(左)とデルタ HF インテグラーレ エボルツィオーネII(右)
  • デ・トマソ パンテーラL
  • ベルトーネ X1/9(左)とアルファ ロメオ GTV6(右)
  • アルファ ロメオ アルフェッタGT
  • ランボルギーニ アヴェンタドール(左)とフィアット バルケッタ
  • 左から順に、アルファ ロメオ ジュリエッタ、ジュリア クアドリフォリオ、ステルヴィオ、メルセデス・ベンツ Cクラス、アルファ ロメオ ジュリア クアドリフォリオ
  • アルファ ロメオ 2000GTV(左)とジュリエッタ(右)
  • アルファ ロメオ アルフェッタ
  • アルファ ロメオ SZ
  • フィアット 1100TV
  • フィアット 600(左)と500(右)
  • ビュイック レーシングカー
  • アルファ ロメオ GT 1600ジュニア
  • フィアット 500トポリーノ
  • フィアット 500トポリーノ
  • フェラーリ カリフォルニア
  • アルファ ロメオ GTV6
  • 会場のモーターワールドは、旧ドイツ国鉄の機関車の修理・整備工場跡を活用し、趣のあるリノベーションが施されている
  • ランチア デルタ HF インテグラーレ エボルツィオーネII
  • アルファ ロメオ モントリオ―ル
  • アルファ ロメオ ジュリエッタ スパイダー
  • 会場のモーターワールドは、旧ドイツ国鉄の機関車の修理・整備工場跡を活用し、趣のあるリノベーションが施されている
  • ランチア テーマ 8.32(左)とフィアット アバルト 131 ラリー(右)
  • フィアット 508 バリラ
  • ランチア ベータ クーペ
  • キングライド e-バイク(手前)とフェラーリ 330GTC
  • ランボルギーニ イスレロ
  • ランボルギーニ ムルシエラゴ
  • フェラーリ 488GTB(左)とSF90 ストラダーレ(右)
  • ランボルギーニ ウラカン STO
  • フェラーリ 348 ケーニッヒスペシャル
  • フェラーリ テスタロッサ(左)と348 ケーニッヒスペシャル(右)
  • フェラーリ 330GTC
  • ランチア テーマ8.32(左)とフィアット アバルト 131ラリー(右)
  • アウトビアンキ ビアンキーナ
  • フィアット パンダ
  • フィアット 124 スペチアーレ
  • ランチア ストラトスHF
  • ランチア ストラトスHF
  • 左から順にフィアット500、500F、アウトビアンキ ビアンキーナ、フィアット パンダ
  • ランチア フルヴィア スポルトクーペ
  • 会場のモーターワールドは、旧ドイツ国鉄の機関車の修理・整備工場跡を活用し、趣のあるリノベーションが施されている
  • アバルト 595
  • アバルト F595
  • アバルト 595ツーリズモ
  • フィアット 500のフロントパネル利用したエスプレッソマシン
  • マセラティ ビトゥルボES
  • マセラティ クアトロポルテ(左)と3200GT(右)
  • アルファ ロメオ 8Cコンペティツィオーネ
  • アルファ ロメオ GT 1600 ジュニア
  • ランボルギーニ ディアブロ
  • アルファ ロメオ アルフェッタ ベルリーナ
  • ランチア デルタ HF インテグラーレ 8V
  • ランチア フルヴィア クーペ
  • フィアット リトモ アバルト 130TC
  • ランチア フルヴィア クーペ
  • ランチア デルタ HF インテグラーレ16V
  • ピアジオ アペ 600
  • 会場に選ばれたモーターワールドは、ドイツを中心にヨーロッパに急拡大中のクルマとカルチャーのエンターテインメント施設
  • ピアジオ アペ50の荷台で場内を移動〜♪
  • アルファ ロメオ アルフェッタ
  • アバルト 595
  • ランチア デルタ HF インテグラーレ エボルツィオーネII
  • アルファ ロメオ SZ
  • アウトビアンキ A112 アバルト
  • ベルトーネ X1/9(手前)の隣にはランボルギーニ アヴェンタドールの姿も
  • ランボルギーニ アヴェンタドールSVJ
  • フェラーリ 328GTS(左)とフィアット 500(右)
  • ランボルギーニ ウラカン STO(左)とアルファ ロメオ スパイダー ヴェローチェ Sr.4
  • 右から順にフィアット 127、アバルト 595、ランボルギーニ ウラカン STO
  • フィアット 126
  • フィアット 126
  • フィアット 500
  • フィアット 500、アバルト 595C、フィアット 126と並ぶ
  • ベルトーネ X1/9が3台も並ぶ
  • フィアット アバルト 124ラリー
  • 右から順にフェラーリ 328GTS、365GTC/4、ベルトーネ X1/9
  • ベルトーネ X1/9(手前)とディーノ308GT4(奥)
  • マセラティ カムシン
  • ランボルギーニ カウンタック5000QV
  • フィアット 500
  • アバルト 595(左)とフェラーリ 458スパイダー(右)
  • ランチア デルタ HF インテグラーレ エボルツィオーネII
  • アバルト 595
  • ピアジオ アペ集団
  • フィアット 600
  • アバルト 595
  • アルファ ロメオ ジュリエッタ スパイダー
  • ランボルギーニ ウラカン STO(手前)、アルファ ロメオ 4C スパイダー、フェラーリ 512TR
  • 右から順に、フィアット 124スパイダー、フェラーリ 512TR、アルファ ロメオ GTV6と並ぶ
  • ランチア デルタ HF インテグラーレ エボルツィオーネII
  • アルファ ロメオ ジュリア スーパー
  • アルファ ロメオ 2000GTV(左)と75
  • フィアット 500e(左)とアルファ ロメオ ジュリエッタ(右)
  • イタリアと言えばベスパ
  • アバルト 595
  • 左からフィアット 131レーシング、フィアット リトモ アバルト 130TC、アルファ ロメオ スパイダー ヴェローチェ Sr.4
  • フィアット 500 アウトビアンキ ジャルディニエラ
  • フィアット チンクエチェント スポルティング アバルト
  • ランボルギーニ ウラカン LP640
  • フィアット 500
  • フィアット リトモ アバルト 130TC(左)、128ベルリーナ
  • フィアット 500
  • アルファ ロメオ ジュリエッタ
  • アルファ ロメオ ジュリア スーパー
  • アルファ ロメオ アルフェッタGT
  • フェラーリ カリフォルニア
  • ベスパに搭載されているESSOのオイル缶は、ガソリンとの混合用に常備しているのだろうか…?
  • イタリアといえばベスパ
  • フィアット パンダ4×4
  • 左から順にフィアット127、500、フィアット アバルト 124ラリー
  • ランチア デルタ HF インテグラーレ エボルツィオーネ
  • 幻のプロトタイプであるアバルト  T140の精巧なレプリカ

スーパーカーからレア車まで新旧イタリア車が南ドイツのミュンヘンに大集合

ドイツ在住でモータースポーツを中心に取材を続ける池ノ内みどりさん。今回は、南ドイツ・ミュンヘンで開催されたイタリア車のイベント「ベッラ イタリア」へ向かいました。会場には、世界にたった1台しかない超貴重なマシンやフィアット、アバルトなどが大集合。まるでイタリアにいるかのようなイベントをレポートします。

クルマとカルチャーのエンターテインメント施設「モーターワールド」で開催

バケーションシーズンまっただ中の真夏のヨーロッパ。真っ青な空に白い雲が美しいカラリと晴れた南ドイツのミュンヘンで「ベッラ イタリア」なるイタリア車のイベントが開催され、まだひんやりとした空気感が気持ちのよい爽やかな朝に、自宅からママチャリを漕いで駆け付けました。

駐車場へ踏み入れた瞬間ににぎやかな熱気があふれていて、思わず笑みがこぼれてしまいます。昨今のドイツ車は黒、グレー、シルバー、白が主流で、カラフルなクルマはさほど多くなく、青空に映える色とりどりのクルマにワクワクします。このベッラ イタリアが開催された「モーターワールド(MOTOR WOLRD)」は、ドイツを中心にヨーロッパに急拡大中のクルマとカルチャーのエンターテインメント施設。ミュンヘンのモーターワールドは、1916年から稼働をしていた旧ドイツ国鉄の機関車の修理・整備工場跡を活用し、趣のあるリノベーションが施されています。

新型コロナウイルスの蔓延と感染拡大防止のために工事が遅延したこともあり、構想から開業まで12年もの年月がかかったそうです。中にはバーやレストラン、ミニカーショップ、ライフスタイルショップ、もちろんマクラーレンやブガッティ、ロールス・ロイスをはじめ、超ラグジュアリーブランドの正規ディーラーやショールームも入り、ステキなホテルも併設されています。365日オープン、入場料は無料という太っ腹の施設です。

ドイツなのにチンクエチェントが一番人気?

モーターワールドの駐輪場に一旦ママチャリを駐輪しようと思いながら向かいましたが、そこに辿り着くまでもなかなか先へ進めません。なぜなら、会場の外にはあふれんばかりのイタリア車が所狭しと並んでいるのですから! こんなにたくさんの新旧のイタリア車を目にすると、その美しいデザインに、クルマにとくに興味のない方でも心躍るのではないでしょうか。屋外のDJブースではイタリアの人気歌手エロス・ラマゾッティをはじめとするイタリアの流行りの曲がエンドレスに流れ、イタリア感を盛り上げます。朝こそ涼しかったものの、日中はイタリア並みの日差しと気温に汗が滴ります。

自動車大国のドイツでイタリア車? そんな風に感じられた方もおられるかも知れませんが、たとえば、フィアット「500」はイタリアよりもドイツの方が販売数では何年もはるかに勝っているというフシギな状態なのですよ。少なくとも私の住むミュンヘンでは、毎日あちらこちらで500を見かけます。イタリア人男性の平均身長がほぼ日本人男性と同じ172.2cmに対し、ドイツ人の平均身長はかなり大きな180cm。コンパクトなイタリア車に無理やり乗り込んだ感が否めない体形の方もいらっしゃいますが、窮屈さなんか苦じゃありません。500は老若男女に大人気なんです!

気分はイタリア! 陽気な音楽に気さくな人々

会場では、とくに旧車のオーナーさんはイタリア風のファッションに身を包んでおられる方を数多く見かけました。ミュンヘンにお住まいのイタリア人でしょうか、会場ではイタリア語をあちらこちらで耳にし、ミュンヘンにいながら気分はイタリアです。モーターワールドの館内では「オー・ソレ・ミオ」や「フニクリ・フニクラ」(日本では鬼の穿いているパンツで有名ですね!)が流れる中、ゆる~い雰囲気でオーナーや見学者がイタリア車やイタリアにいるような雰囲気を楽しみました。

イタリア車のオーナーらは、モーターワールドの建物内でのパレードランが可能とあり、愛車を駆って会場を沸かせました。友達同士で誘い合って来た中高生らしき少年少女たち、いまでこそ旧車となってしまいましたが、当時は最新モデルだった愛車で青春を過ごしたであろうシニアまで、幅広い年齢層の方々が集いました。他人同士でも「ステキなおクルマですね」から会話が始まり、「ステキな1日を!」と言葉を交わして笑顔でお別れする、このヨーロッパのなごやかな雰囲気が大好きです。

現在も会社組織としては残っているようですが、かつてフィアットグループがNSUとともにファクトリーを稼働し、1931年から1973年までドイツのネッカースウルムやハイルブロンの工場でフィアット「522」をはじめ、「トッポリーノ」など数多くのモデルが製造されたそうですが、もしかするとこの会場にいらっしゃった方で、最後の1970年代初頭にそれに携わっていらっしゃった方もご来場なさっていたのかも知れませんね。

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