数多くの並べられたレカロシートの座り心地が体感できる
モータースポーツの現場で、数多くのプロドライバーから信頼されているレカロシート。ハードなスポーツ走行に耐えうるモデルから、ロングドライブでも疲れないコンフォートタイプのシートまで、さまざまなモデルをラインアップしている。それぞれのシートは、狙っている方向性が定まっており、たとえ似た形状のシートであったとしても、座ったフィーリングや感じ方というのは微妙に異なる。
レカロ直営ショールームなので、すべてのレカロシートが揃っている
レカロがブースを出展しているイベント会場や、レカロシートを多く展示しているプロショップへ行けば、その座り心地は体感できるのだが、すべてのシートを比較することは難しかった。実際、レカロジャパンには、ユーザーから展示が少ない商品に対しても、体感や比較を希望する声があったという。そこで、なるべく多くの方々に、シートの特徴を体感してもらえるレカロ直営のショールーム&ガレージをオープンすることになったのだ。
2024年8月31日にオープンした『ザ・ヴィジット鈴鹿』は、広々としたショールームに、レカロジャパンが取り扱う、すべての現行モデルが展示されていて、実際にシートに座って、そのフィーリングを確認することができるようになっている。ショールームには、レカロシートに精通したスタッフが常駐しているので、シートの解説や選び方など、素朴な質問にも応えてくれる。気に入ったシートが見つかったら、最寄りのレカロシートの取り扱い店を紹介してもらえるシステムになっているのだ。
モータースポーツファンが集まるショールームにしていきたい
ザ・ヴィジット鈴鹿が一般的なショールームと異なっているのは、レカロレーシングチームのメンテナンスガレージを併設していることもある。2019年に、現GR86/BRZカップのプロフェッショナルシリーズ参戦に向けて発足した同チームは、今年から全日本ラリー選手権にも参戦している。ガラス貼りの壁を隔てて、マシンのメンテナンスを眺めるだけでなく、モータースポーツから得られたノウハウを活かして足まわりなど、セッティングの相談にも乗ってくれるそうだ。
レカロは、このザ・ヴィジット鈴鹿をクルマ好きが集うショールームにしていきたいという。レカロシートやモータースポーツファンの交流の場所として、今までにない新たなスペースとして有効活用されそうだ。場所は東名阪自動車道鈴鹿ICの近く。鈴鹿サーキットでのイベント/走行会の帰りなど近くを通った際には立ち寄ってみてはいかがだろうか。