ラグナ・セカで第1号車を顧客へ引き渡し
マセラティはモントレー・カー・ウィーク期間中の2024年8月18日、サーキット専用車「MCXtrema」の第1号車をウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカで顧客に引き渡しました。この納車セレモニーでは、GTクラスで4度の世界タイトルを獲得した伝説的のドライバーで、マセラティのチーフテストドライバーを務めるアンドレア・ベルトリーニ氏の走行が行われ、多くの観衆の注目を集めました。
咆哮とともにサーキットを駆け抜け北米デビュー
栄光に満ちたモントレー・カー・ウィーク期間中、ウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカ(以下:ラグナ・セカ)で、マセラティ「MC20」ベースのサーキット専用車「MCXtrema」が納車セレモニーで北米デビューを果たした。MCXtremaは3L V6ツインターボの「ネットゥーノ」エンジンを搭載し、62台のみ生産される限定車だ。
一連の厳しいテストを経て待望の納車に至ったわけだが、世界でも最も有名なサーキットかつモントレー・カー・ウィーク期間中に第1号車の納車が行われたことは、サーキット専用車のMCXtremaにふさわしい出来事であった。
この納車セレモニーは、伝説的なマセラティ「MC12」に乗り、GTクラスで4度の世界タイトルを獲得したことで知られるマセラティのチーフテストドライバー、アンドレア・ベルトリーニ氏が登場したことで大きな注目を集めた。ベルトリーニ氏はMCXtremaでラグナ・セカを走行後、オーナーへキーを手渡した。
マセラティ・コルセの責任者であるジョバンニ・スグロ氏は次のように語った。
「MCXtremaが実現するプロセスを見ることができたのは、とてもやりがいのある仕事でした。マセラティはちょうど1年前、モントレーでコンセプトを発表しました。そして今、ラグナ・セカで最初の1台を送り出すことができました。私たちのチームは、数え切れないほどのハードワークと献身的な努力を重ねてきました。
このクルマはまさにマセラティの精神を体現するもので、最先端のテクノロジーとマセラティ自慢のイタリアン・クラフツマンシップが融合しています。このマイルストーンに参加し、情熱的なお客様と分かち合えることを光栄に思います。
MCXtremaを所有する権利の承認は、顧客を尊重しながら、最初から最後まで独自の選考プロセスにより行われます。マセラティの長い歴史の中で、最もパワフルなサーキット専用車を開発することを決定したとき、私たちはまた、単なるオーナーとしてではなく、豊かな遺産の管理者として、62人のユニークな個人を特定したかったのです」
計1200時間におよぶバーチャル解析によって開発
マセラティMCXtremaは、イタリアのクラフツマンシップと最先端テクノロジーを融合させた、自動車技術革新の最高峰である。このサーキット専用車は、マセラティで最もパワフルなパフォーマンスカーのひとつであり、最適なパフォーマンスを確保するために、徹底的なバーチャル解析によって開発された。マセラティのダイナミック・シミュレーターには200時間が費やされ、さらにさまざまなシミュレーションで1000時間におよぶ詳細なバーチャル解析が行われた。
MCXtremaは、マセラティ・チェントロスティーレのデザインチームによってデザインされた。美しさと機能性を融合させ、優れたエアロダイナミクスとハンドリングを実現しているモデルである。
また、マセラティはMCXtremaオーナー専用の「MCXperience」サービスを提供する。野獣(MCXtrema)の顧客だけに提供するこのサービスは、プロのドライバーやマセラティ・コルセ・サービスの技術者とともに、マセラティのレーシング世界に没入することができる。MCXperienceには、サーキット体験へのアクセスを支援するコンシェルジュサービスや、Sparcoと共同で設計されたMCXtremaレーシングキットも含まれている。
AMWノミカタ
MCXtremaは3L V6ネットゥーノエンジンに新しいターボチャージャーを採用し、100ps、90Nm向上して最高出力740ps、730Nmを誇るサーキット専用モデルである。62台限定生産となるこのモデル自体のパフォーマンスやテクノロジー、そしてデザインに至るまでももちろん素晴らしいが、マセラティの豊かな遺産の管理者として最良の62人を選びたかったというマセラティの想いも素晴らしい。その言葉から、このモデルに対するマセラティの絶対的な自信と愛着を感じる。