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JAF公認なのに自分の愛車で誰でもエントリーできる! 往年のレジェンドも参加している「関東デイラリーシリーズ」を紹介します

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TEXT: 齋藤 優(SAITO Yu)  PHOTO: 齋藤 優(SAITO Yu)

ラリー体験をしながらライセンスを取得できる

この憧れの夢の競技に参加したいとあれば、モータースポーツ競技を統括している団体から参加してもいいよという許可を得なければなりません。その許可証が「競技ライセンス」で、これを持つドライバーが参戦できるのです。日本ではJAF、日本自動車連盟が発行しています。

競技ライセンスの第1歩である国内ラリーに出場できるライセンスが国内Bライセンスというもの。頂上の国際イベント、WRC参戦には国内競技への出場実績をもって国際Cライセンスを申請取得することが必要となるので、モータースポーツをしてみたいひとはまずBライセンスを取る、ということになるわけです。

一般的に競技ライセンスの取得は講習を受けてのものがありますが、ラリーイベントに参加して申請すれば得られる、それがこの「デイラリー」です。モータースポーツ競技に入門したい人にとっては、ラリー体験とともにライセンスが取得できるだけにまさに一石二鳥。ラリー参戦の基礎技術、知識などを固めてゆくにも、絶好の場ではないでしょうか。

どんなクルマでも2人以上であれば参加可能

すでに10数年の歴史をもつ「関東デイラリーシリーズ」は、関東北東部や福島エリアを中心に展開されています。2024年はシリーズ全5戦が組まれ、7月21日に開催された第3戦は福島県東白川郡鮫川村の鹿角平観光牧場を拠点とした100kmほどのルートが舞台。当然ながら自動車運転免許を持つ人であれば、ラリー競技車でなくても自分のクルマで、もちろんどの地方からでも参加できます。車検を通っているクルマならば、セダンはもとより、トラック、ミニバン、SUVなど、どんなクルマでも2人以上、最多乗車定員数までの人数であれば1台で何人でも競技に参加できるのです。

参加者をざっと見ると、ラリー登竜門として参加しているであろう関東工業自動車大学校(関東工大)ラリー部の若き面々。23歳のドライバー渡邉公輔さんに、3人のナビゲーター、山根孝了さん(21歳)、古澤優太朗さんと 石井璃玖さん(ともに18歳)が乗り込むスズキ「スイフトスポーツ」がありました。後部席にも2人乗って4選手での参加というわけです。

参加車種の自由度は1号車の4WDオフロードカー、スズキ「ジムニー」を見ても歴然。SUVのマツダ「CX-5」、トヨタ「ハリアー」、商用車ダイハツ「ハイゼットカーゴ」もいれば、人気のあるコンパクトなスイフトスポーツはもとより、往年のスバルの名車「レガシィ」から「ヴィヴィオ」、ホンダ「インテグラ」、ランチア「デルタ インテグラーレ」、ローバー「ミニ」もありにぎやか。販売開始年が1989年以前のクルマで参戦というLクラスには、ホンダの2代目「シティ」やいすゞ「ジェミニZZ-R」、トヨタAE86「スプリンタートレノ」など、そうそうたる走り屋のクルマたちも。

参加者の中にはレジェンドの姿も!

2台のランチア デルタ インテグラーレ。一方のドライバーはなんと、今回最年長でもあった岩瀬晏弘さんではありませんか! 1993年、ワークスマシンのトヨタ「セリカGT-FOUR」で、時速150km/hオーバーの荒野巡行も多々あるWRCの過酷なサファリ・ラリーで4位となる歴史的偉業を遂げている岩瀬さん。ラリー界の重鎮が至って朗らかで寛容なチーム参戦で、ゆったりとしたアベレージ走行のこだわりを楽しんでいる、と見受けられます。

先述したジムニーはベテランの飯田好範さんで、デイラリーシリーズ最終戦では運営側に回る主催クラブの長老。今戦の「MSCCラリー in 鮫川」は由緒あるマツダスポーツカークラブの主催であり、競技長として運営にあたっている遠藤 彰さんといえば、1991年全日本ラリー選手権チャンピオンである山内伸弥さんのナビゲーターとして自身もチャンピオンとなっている方で、クルマは知る人ぞ知る懐かしの三菱「ギャランVR-4」でした。こんな具合のデイラリーだけに、他のシリーズ戦では主催者側に回るメンバーたちも散見される、フレンドシップあふれているシリーズなのです。

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