軽トラの荷台でごろ寝しながら映画を鑑賞できる!
2024年7月27日~28日に開催された北陸カスタムカーショーの会場で気になる車両をチェック。今回は、軽トラックのダイハツ「ハイゼットトラック ジャンボ」の荷台に巨大なアルミの箱を設置して、その中を快適な車中泊スペースとしてしまった車両を紹介します。
じつは農業用に開発されたアルミ製ボックス
北陸カスタムカーショーの会場内でもよく見かけた軽トラカスタムだが、そんな中で、荷台が快適なごろ寝スペースになっている車両を発見。ブースの担当者に話を伺ってみた。
LANPS(ランプス)と名付けられたこの設備は、専用のフレームの後方だけでなく、左右両サイドも大きく跳ね上がるアルミ製パネルが備わる仕組み。軽トラの荷台にジャストフィットするサイズで、荷台からの脱着も比較的容易に行える設計となっているそうだ。
「じつはもともとアウトドア用というわけではなく、農業用に開発したものなんです。地元はホウレンソウとかトマトが多いんですが、鉄のフレームと幌布だとかなり重くなってしまううえに、冬場にサビやすいんですよね。それで軽量でサビないアルミ素材を使って製作しました。側面のパネルは簡単に開くようにガスダンパーを入れてあります」
実用重視のボックスをアウトドア向けにアレンジ
そんなアウトドアとは全く別の経緯で生まれたLANPSのボックスだったが、これに目をつけたのが、アウトドア好きの軽トラユーザーだった。荷台を活用するのに最適ということで、このボックスをアウトドアで使いたいというオーダーが徐々に増えてきたのだ。
そこで今回は、アウトドア用にカスタムした仕様のLANPSを展示したそう。もともとユーザーの用途に応じてカスタマイズしていたそうで、アウトドア向けのアレンジもお手のものというわけだ。
展示車両もパネルの裏側をウッド張りにしたうえで、ベッドやテーブル、そしてプロジェクター用の大きなスクリーンを設置。好きな場所でごろ寝をしながら映画を見ることができる、どこでもプライベートシアター仕様となっているのだ。
車両もリフトアップし使い方に合わせて各部をカスタム
ちなみに展示車両はクルマ自体もオフロード仕様になっており、ダイハツ「ハイゼットトラック ジャンボ」をベースに4インチのリフトアップが施されているほか、XTREME-JのXJ04ホイールに195R14サイズのマキシス製オフロードタイヤを装着し、フェンダーにもオーバーフェンダーが装着されている。
またフロントにはパイプ製のバンパーガードが装着され、ルーフにはHARD CARGO製のキャリアが装着されている。ちなみにLANPSボックスの上にもキャリアが装着されているが、こちらはオプション品で、前方のキャリアに合わせてブラックで塗装しているそうだ。
LANPSではユーザーの使い方に合わせて中に棚を設置したり、ラッピングをしたりといったカスタムにも対応してくれるそうだ。