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車幅たった88センチの四輪車! シトロエン「Hトラック」風の光岡自動車「CONVOY 88」は時代を先取りしたマイクロEVでした【マイクロカー図鑑】

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TEXT: 長尾 循(NAGAO Jun)  PHOTO: 近藤浩之(KONDO Hiroyuki)

オーナーの遊び心でさらにカスタムして楽しむ

シート下にモーター駆動用の70Ah(もしくは50Ah)バッテリー6個と、それとは別にフロントに灯火用バッテリー1個を搭載するCONVOY 88。モーターの定格出力は0.56kWで、当時のマニュアルによれば航続距離は70Ahバッテリーの場合エコ・モードで最大70km、パワー・モードで最大40km。50Ahバッテリーの場合にはそれぞれ50km/30kmとされている。

「実際の航続距離は20~30kmといったところでしょうか。BEVの原付カーとしては意外と実用性は高いと思います」

と語ってくれたのはこのCONVOY 88のオーナー、水口 雪さん。じつは水口さん、コアな原付カー/マイクロカー・フリークとしてこの世界ではつとに有名な御仁で、以前から本コーナーでも度々お世話になっている。

「車名の由来にもなった車幅の狭さも魅力ですね」

という水口さん。2年ほど前に現車を手に入れて以来、盗難防止用のセキュリティ・システムやドラレコを装着したり、ヘッドライトにはハーレー・ダビッドソン用を奢ってみたりと、レストアと並行して独自のカスタムも加えてきた。

そして水口さんのCONVOY 88の一番のキモは、そのデザインを活かすべくボディ各部に散りばめられたシトロエンのエンブレム「ダブルシェブロン」だろう。遊び心あふれたこの「Hトラック化」によって、趣味の愛車としてのCONVOY 88はひとつの完成形をみた、と言えるだろう。

* * *

なお、水口さんたちマイクロカー愛好家の手によるイベント「ALL JAPAN MINICAR MTG(オールジャパン・ミニカー・ミーティング)」が2024年9月29日(日)10時から、埼玉県の川島町役場駐車場で開催されることとなった。この連載で紹介してきた数々のマイクロカーはもちろん、国内外の貴重な車両が数多くエントリーしているので、実際に間近で観察する絶好のチャンス。観覧は無料で、さらにタケオカ自動車工芸の協力により、「アビー」試乗会も開催予定とのことだ。

■ALL JAPAN MINICAR MTG
https://exy10sera.wixsite.com/all-japan-minicar-mt

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  • 長尾 循(NAGAO Jun)
  • 長尾 循(NAGAO Jun)
  • 1962年生まれ。デザイン専門学校を卒業後、エディトリアル・デザイナーとしてバブル景気前夜の雑誌業界に潜り込む。その後クルマの模型専門誌、自動車趣味誌の編集長を経て2022年に定年退職。現在はフリーランスの編集者&ライター、さらには趣味が高じて模型誌の作例制作なども手掛ける。かつて所有していたクラシック・ミニや二輪は全て手放したが、1985年に個人売買で手に入れた中古のケーターハム・スーパーセブンだけは、40年近く経った今でも乗り続けている。
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