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デビューから25年、憧れ続けた日産R32「スカイラインGT-R」を手に入れ10年…「クラッチが踏めるうちは乗り続けます!」

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TEXT: 山崎真一(YAMAZAKI Shinichi)  PHOTO: 金秀研吾(KANEHIDE Kengo)

  • R32GT-R
  • 日産スカイラインGT-R:コンビネーションメーターはNISMOで、3連のサブメーターはマインズを装着
  • 日産スカイラインGT-R:RECAROのSPG-IIバケットシートは甥から譲り受けた。交換前提で取り付けたがすでに3年経過
  • 日産スカイラインGT-R:エンジンは冷却系とパイピング類以外はノーマル。クラッチマスターはR34用に交換
  • 日産スカイラインGT-R:フロントブレーキはアクティブオリジナルの6ポットキャリパー×φ355ローターだ
  • 日産スカイラインGT-R:ホイールはアクティブのオリジナル「RC-VI」。極太の6本スポークが強靭さを演出
  • 日産スカイラインGT-R:マインズVXマフラーからHKSのスーパーターボマフラーに交換した
  • 日産スカイラインGT-R:グループAレースに参戦していたR32のドアミラーを参考に製作したカーボンミラー
  • 「昔から憧れた宝物をようやく手に入れた。クラッチが踏めるうちは乗り続けます」とオーナーの髙田さん
  • エクステリアはガレージアクティブのデモカーであるストリート仕様のR32を参考としたNISMOルックのリアスポイラーレス仕様

最高の相棒とともに過ごす充実したGT-Rライフ

シャコタンやツライチなど独自スタイルの「GT-R」カスタムを提案する九州唯一の専門店が「ガレージアクティブ」です。長年のドラッグレース経験を活かしたハードチューンやフルレストアなど、ワンストップでユーザーのニーズに応えています。そんな同社のオリジナリティあふれるマシンメイクに共感するGT-Rオーナーを紹介。今回登場するのは、念願叶い手に入れたR32型日産「スカイラインGT-R」とともに、ショップデモカーのような仕様で楽しむオーナーです。

程度と価格で納得できる個体に出会うまで10年かかった

まさにひと目惚れだった。1989年の発売当時、スタイル、性能を含めて飛び抜けた魅力を備えていたR32型日産「スカイラインGT-R」。ただ、当時20代の髙田伸一さんにとって、とても手を出せる金額ではなかった。ゆえにディーラーに出向いて展示車を何度も眺め、街中で見かけたら当時の愛車であったAW11型トヨタ「MR2」で後ろを追いかけることしかできず……。その後、結婚して、子どもも授かったことで、R32はより手の届かないものとなった。

オーナーの高田さん

「R32に乗らないと死んでも死にきれない」

そのくすぶっていた思いが成就したのは約10年前のことだ。探し始めたのはさらに10年前からなのだが、予算と程度で納得できる個体はなかなか見つからなかった。そのことを知ってか、仕事関係の知人から、「見せてあげるよ」と用意されたのが、のちに愛車となるR32だった。

ガレージアクティブのデモカーに近づくためにモディファイを開始

素人目にもコンディションのよさが伝わる個体で、その場で後先考えず「売ってもらえないか?」と言葉が出た。最初は断られるも3日間懇願し、最後は半分泣き落としのような形で承諾を得たという。

「時間が経つと相手の気持ちが変わるかもしれないので、即お金を振り込みました」

と髙田さん。長年の夢は叶えたが、冷静になるとその後の維持管理まで考えていなかったことに気がつく。悩んだ末に、長く乗るなら知識豊富な専門店でと決断し、以前から名前は知っていたガレージアクティブに飛び込みで訪問。以後、ビス1本の交換から作業を一任している。

「専門店であることだけでなく、坂本社長のクルマ作りのセンスに惚れたのも依頼を決めた理由のひとつです。カッコいいデモカーに近づけたい。そんな思いで徐々に愛車もバージョンアップさせています」

目指すはオールマイティかつエンジンへの負担が少ない500ps

エクステリアはガレージアクティブのデモカーであるストリート仕様のR32を参考としたNISMOルックのリアスポイラーレス仕様。これにガレージアクティブオリジナルのフロントディフューザーやカーボン製のグループAミラーでアクセントを添えている。

サスペンションはHKSのHIPERMAXを選択し、10.5J(18インチ)という幅広ホイール(ガレージアクティブオリジナル・RC-VI)を組み込むためにCUSCO製のショートアームも追加。最適なキャンバー角も得ることでシャコタンながら、スポーツ走行も安心してこなせるようにセットアップしている。

エンジンはHKSのインタークーラーとオイルクーラー、TRUSTのラジエターで冷却系を強化。パワー系は排気系をMine’sフロントパイプ+HKSマフラーとした以外はオリジナルのままだが、走行距離はすでに約12万kmに到達。ゆくゆくはN1レース用ベースエンジンへの交換を前提に、オールマイティに使えて本体への負担も少ない500ps仕様とするのが目標だ。すでにパワーアップに備えてガレージアクティブの大型ブレーキキットはインストール済みだ。

ショップに通い続けることで仲間と維持するための環境も整った

「長く乗り続けるために錆の原因となる雨の日は乗りませんし、洗車も極力控えています。ほぼガレージから出ることはありませんが、隣にあることで気持ちはいつも満たされています。車体下にも錆はほぼなく、程度はいいとお墨付きをいただいているので、ボディへの負担を増やさない範囲で、BNR32の可能性をさらに引き出していきたいですね」

GT-Rの魅力は、その普遍的な価値と飽きのこないデザイン。他にはない特別感が心を捉えて離さない。今なお初めてR32を見たときと同じく憧れそのものなのだ。また、ガレージアクティブに通い続けることでGT-Rという趣味を共有する仲間も増え、情報を共有したりパーツの譲渡など、さらに維持するための環境も整った。髙田さんとR32との物語はこの先も楽しさにあふれていることだろう。

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