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新車価格の約半分! BMW「i8」は1000万円を切った! 10年経っても色褪せないルックスがカッコイイPHEVは、いま手に入れておくべき物件かも!?

6万1600ドル(邦貨換算約969万円)で落札されたBMW「i8」(C)Courtesy of RM Sotheby's

非常に買い得感のあるオークションだった

2024年5月31日〜6月1日にRMサザビーズがカナダ・トロントで開催したオークションにおいてBMW「i8」が出品されました。オークションに登場したのは、2014年に生産されたモデルで、アイコニック・シルバーにBMW iブルーのアクセントを効かせたモデルでした。

いま見ても魅力的な1台

BMWグループが、電動化技術に特化して立ち上げたサブ・ブランドの「i」。このiブランドからコンパクトカーの「i3」に続いて2013年のIAA(フランクフルト・ショー)で正式に発表されたのが、ここで紹介する「i8」だ。

ちなみにi3にはBEVとPHEVの2タイプのモデルが設定されていたが、i8に用意されたのはPHEV仕様のみ。そのコンセプトは2008年に発表された「M1オマージュ」を踏襲したスタイリングにも象徴されるとおり、運動性能と環境性能をともに高次元で両立させたスポーツカーだ。それは同時にBMWの持つハイブリッド技術を世界に広く知らしめることを目的とした存在でもあった。

そのi8が、RMサザビーズがカナダのオンタリオ州トロントで開催した「デール・トゥ・ドリーム・コレクション」オークションに出品された。その姿はデビューから10年以上を経ているにもかかわらず、なお新鮮でスタイリッシュなもの。パワーユニットは、リアに後輪を駆動するための1.5L直列3気筒ガソリンエンジンを搭載。さらにフロントにエレクトリック・モーターを搭載するもので、最高出力は前者が231ps、後者は131ps、システム全体では363psを発揮するとBMWからは発表されていた。

0-100キロ加速は3.8秒!

組み合わされるトランスミッションは後輪用に6速AT。前輪用に2速ATという構成だった。0-100km/h加速で3.8秒、最高速では250km/hという運動性能は、もちろんこのパワーユニットの性能こそが可能にしたものだが、同時にCFRP製のボディに象徴されるように徹底した軽量化と、優れたエアロダイナミクスも大きく寄与している。

PHEVのi8では、ゼロ・エミッションのEV走行も可能だ。搭載されるリチウムイオンバッテリーは、5kWhの容量を持つもので、それによってエレクトリック・モーター単独で最大35kmの航続距離、そして120km/hの最高速を可能としていたのだ。結果欧州複合モードでの燃費は40km/L、CO2排出量は59g/kmを達成した。

魅力的なオプション付き

出品車のi8は2014年に生産されたモデルで、アイコニック・シルバーにBMW iブルーのアクセントを効かせ、カラム・スパイス・グレーのレザー・インテリアで仕上げられている。20インチのBMW iライト・アロイ・ホイール、盗難防止アラーム・システム、ストレージ・パッケージ、ヘッドライナー(アンスラサイト)、BMW iブルー・シートベルト、パーク・ディスタンス・コントロール、アンビエンス・ライティング、コーナリングライト付きLEDヘッドライト、アクティブ・ドライビング・アシスタント、ヘッドアップ・ディスプレイ、Harman/Kardonプレミアム・サウンド、Bluetoothおよびスマートフォン・インターフェイスを備えた、i8のオプションの中で最も高価な、当時の価格で1万800ドルのピュア・インパルス・ワールド・パッケージを装着して工場から出荷。その後カリフォルニア州からアメリカへと入国し、フロリダ州で新車販売された記録が残されている。

RMサザビーズはこのi8に、8万〜10万ドル(邦貨換算約1138万円〜1423万円)のエスティメート(予想落札価格)を設定。最低落札価格の設定もなかったため、じっさいのオークションではそのレンジをさらに下回る、6万1600ドル(邦貨換算約969万円)での落札となった。

それがまだエコなスポーツカーとして十分に魅力的なモデルであることを考えれば、これは非常に買い得感のあるオークションだったと報告してもよいだろう。ちなみに日本市場におけるi8の価格は、2014年当時は車両本体で1917万円(消費税込)だったことを、最後に付け加えておく。

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