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働く車の余生を楽しく…オースティン「ミニ バン」を可愛カッコよくカスタム! メーターパネルにDIYでデジタル表示を取り入れて愛車を管理

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TEXT: 奥村純一(OKUMURA Junichi)  PHOTO: 奥村純一(OKUMURA Junichi)

  • アメリカンイメージのある「Let’s Chill Out!」の会場に、ミニの長ものと呼ばれるエステート&ビジネスバンで仲間たちと参加
  • オースティン ミニ バン:オーバーフェンダーとフロントスポイラーが一体化しているのが特徴のBean’s製エアロキット
  • オースティン ミニ バン:標準装備の3.5Jスチールホイールを老舗・鎌ヶ谷ワイドホイールでワイドホイール化
  • オースティン ミニ バン:1360ccの排気量にステージ2のチューニングヘッド、LCB、キャブレターもツイン化しパワーアップされたAタイプエンジン
  • オースティン ミニ バン:バンはリアのサイドウインドウがないので、確認用にカメラを装着。レインドリップ(雨樋)が備わり旧いモデルだというのが分かる
  • オースティン ミニ バン:リアバンパー下にもカメラを装着し、室内で後方の確認ができるよう安全対策もバッチリ
  • オースティン ミニ バン:追加タコメーターがあるくらいでシンプルなインテリアであるが、驚きのギミックが隠されていた
  • オースティン ミニ バン:一見ノーマルの水温計であるが、こちらもデジタル化。しかもオーナー自身の手でプログラムしたという
  • オースティン ミニ バン:ワンタッチで表示を切り替えノーマル状態から、水温、エア吸気温度、電圧に加え空燃費計まで備えたマルチメーターへと変身
  • オースティン ミニ バン:水温、エア吸気温度、電圧に加え空燃費計まで備えたマルチメーターのパターン違い
  • オースティン ミニ バン:アメリカ車ではポピュラーであるヴィンテージエアーのエアコンシステムで夏も快適に過ごせるそうだ
  • オースティン ミニ バン:電子系はお手のものだというオーナーの皆川将人さん。メーター表示のプログラムなどは自身の手で行った
  • オースティン ミニ バン:ノーマルの大径のステアリングホイール、ヘッドレストのない時代の小ぶりなシートは当時のままオリジナルだ
  • オースティン ミニ バンのオーナー皆川さん(一番右)と、長ものと呼ばれるミニのエステート&ビジネスバンでキャンプを楽しむ仲間たち
  • オースティン ミニ バン:サイドビューも可愛くカッコよく。バンにオーバーフェンダーとサイドステップの組み合わせが珍しい
  • オースティン ミニ バン:旧いミニの特徴であるセンターメーター。燃料計がノーマルと思いきや!? 指針もデジタルで再現
  • オースティン ミニ バン:なんと指針タイプから横バーへと視認性を変更できるようにデジタル化されている
  • 可愛くカッコいいをコンセプトに仕上げたという皆川さんの愛車1965年製オースティン ミニ バン

キャンプイベントで発見した懐かしカッコいい「ミニ バン」

埼玉県の国営武蔵丘陵公園で2024年6月1日~2日に行われた「Let’s Chill Out!(レッツチルアウト)」は、アウトドア&カスタムカーを軸に、カーショーとオートキャンプが融合した新しいスタイルのイベント。そこで見つけたのが、クラシックな「働くクルマ」の1965年式オースティン「ミニ バン」のフルエアロカスタム車両でした。しかもオーナーに話を聞くと、意外な部分がデジタル化されていたのです。

不人気かつレアな旧車の「働くクルマ」を愛するオーナー

古今東西どの国でも、働くクルマは、より快適な方が良いに決まっている。ましてや、毎日の仕事で使っていると、つねに最新のものに乗り換えたいと思うのが人情だろう。そうしたある意味「使い捨て」の働くクルマたちであるが、それが約半世紀も前に製造されているクルマだとしたら、最初から大事にされてきたスポーツカーや高級車とはまた違った貴重なものになる。前述のように「使い捨て」のために、なかなか後世には残りにくいのも現実である。

そうした、これまで酷使されてきたであろう商用タイプのバンを愛しく思う優しいオーナーがいた。

「働くクルマが好きなんですよ。これまでいっぱい働いてきたバンを、余生は自分と一緒にいろいろと遊ぼうという気持ちですね」

というのは、現在は現行タイプと混同しないように「クラシック・ミニ」と呼ばれている、旧タイプの英国の大衆車、オースティン「ミニ」のバンのオーナーである皆川将人さん。この「Let’s Chill Out!」はイベント創設以来、クラシック・ミニの仲間たちと楽しみにしているそうだ。

バンでは珍しいフルエアロキットで仕上げる

そんな皆川さんは、20年前に初めてミニにもバンがあることを知り、実際にミニのバンを愛車にしてから10年目となる。

ちなみに、1959年にデビューしたクラシック・ミニは、バッジエンジニアリングの手法でオースティンとモーリスという2つのブランドから、サルーンを基本に全長を延長したエステートモデルや、商用車はバンの他にもピックアップモデルもラインアップ。2000年までの41年間という長期にわたり生産された、自動車史に輝く超ロングセラーモデルである。

車体番号から1965年モデルだと分かる皆川さんのバンは、シンプルで飽きのこないシブい色ということでユーコングレーに塗られた外観に、バンでは珍しいフルエアロキットが目をひく。クラシカルなスタイルで、可愛くカッコいいをコンセプトに仕上げたのだそうだ。

「エアロキットはサルーン用のため、サイドステップを延長して装着しています。Bean’s製の珍しいのが手に入っちゃったから付けたって感じです」

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