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最近、ニュースでよく見る「車両火災」…明日は我が身と思ってクルマが燃える原因を知っておきましょう!「原因の1位は排気管です」

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TEXT: 近藤暁史(KONDO Akifumi)  PHOTO: AMW/photo AC

  • クルマはガソリンを多く使用し、エンジン内部では常に爆発しているため、燃えやすい
  • オーバーヒートも原因のひとつだ
  • 気になる原因の1位は排気管が、17.4%となっている
  • 海外のように消火器の車載義務を乗用車にも適応してもいいかもしれない
  • ヒューズを入れればある程度は防げるとはいえ、DIYで作業しているのを見ていると必ず入れているわけではないのが実際だ
  • タイヤの空気圧不足によって大きくたわむことでゴムが熱をもって発火するケースも
  • 原因不明というのが4割近くあり、いったん燃えると全焼しやすい
  • 火災が発生する具体的な原因とされているのはいろいろとあって、経年劣化による燃料漏れなど

乗用車でも消火器を積んでおくと安心

酷暑が毎年続くだけに、ニュースなどでよく目にするのが車両火災。高速道路のトンネルや首都高などでの火災は大きなトピックなので、取り上げられやすく、なおさら目立つと言えるのかもしれません。いずれにしても火災が結構な頻度で起こっているのは間違いなさそうです。

火災の原因1位は排気管!

車両火災について消防白書を見てみると、令和4年度版に取り上げられていた件数は年間で3414件。つまり1日あたり10件ほど起きている計算。これは火災全体の1割となっていて原因としては多いといえるだろう。気になる車両火災の原因の1位は排気管で、17.4%。2位が交通機関内配線で10%、3位が電気機器で8.2%と続く。2位と3位は似ているように思えるが、車体と電気関係内部の違いのようだ。そのほか放火の割合も多い。いずれにしても、それぞれの比率が小さいことからわかるように、クルマで火災が発生する原因はさまざまというのが実際となっている。

そもそもクルマは燃えやすい。ガソリンを大量に積んで、エンジン内部ではつねに爆発。ショートすれば発火する電気も車体のあちこちに流れていたり、素材もゴムや樹脂、布など燃えやすいものが多く使われている。内装に使われる布などは日本自動車車体工業会によって難燃基準が定められていて対策はされてはいるが、燃えにくいというだけで、燃えないわけでもないし、実際に車両火災を起こしたクルマを見ると丸焦げだったりする。

ただ、普通に使っている限りは火災にはならないのもまた事実。火災が発生する具体的な原因とされているのはいろいろとあって、経年劣化による燃料漏れなど。高温といえばオーバーヒートも原因のひとつだし、タイヤの空気圧不足によって大きくたわむことでゴムが熱をもって発火するなど、メンテナンス不良もある。さらによく話題になるのが、DIYも含めて電装品を後付けした部分が原因でショートして発火するというもの。ヒューズを入れればある程度は防げるとはいえ、DIYで作業しているのを見ていると必ず入れているわけではないのが実際だ。ちなみに原因不明というのが4割近くで、いったん燃えると全焼しやすいということも言えるだろう。

火災になる可能性はどのクルマにもある

そして最近話題になることが多いのがEVの出火で、旬というかキャッチーなだけに「EVは燃える」となりがち。ただし、日本に関してはデータなし。中国では10万台中20台というデータがあるとされる一方、アメリカではEVの出火は少ないなど、出どころがよくわからないデータがひとり歩きしている感はある。日本国内での事例も含めて、今後の公的なデータ収集に注目したいところだ。

原因はどうであれ、火災になる可能性はどのクルマにもあるといってよく、海外のように消火器の車載義務を乗用車にも適応してもいいかもしれない。ヨーロッパではギリシャなどで必須で、そのほかの国々でも推奨されている。

日本は乗員11名以上の場合に義務化されているだけで、推奨すらされていないのが現状となっている。小さいものでいいから載せておけば初期消火に使えるし、それで消えれば修理できる可能性も高まる。何もなければ燃え広がるのを見ているだけで、みすみす全焼させてしまったということにもなりかねないだけに、愛車が大切なら積んでおいてもいいのではないだろうか。

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