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なつかしのダットサン「ブルーバード」を伝説のチャンピオンカラーに!…「BRE TransAM510」カラーに恥じないようにドラテクを磨くのみです

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)

激しい走りに対応できるチューニングを施す

また、見た目以上にこだわって作ったエンジンについては、排気量を2000ccまでボアアップしたユニットに亀有エンジンワークス製ピストン、クランクなどを使ってチューニング。ボーリング、ホーニング、ポート研磨、ビッグバルブ、ハイカムを組んだメカチューンドエンジンは、5ZIGEN製マフラーによって腹の奥底に轟く排気サウンドを吐き出す。その力強い排気脈動からも、普通の旧車ではないことを印象付けていた。

“楽昭会計”さんは見た目だけ重視のお飾り旧車には乗らない主義なので、このクルマは峠を攻め、サーキットにおいても楽しめるセットを組む。激しい走りに対応できるメニューとして、トランスミッションは日産「バイオレット」用5速に換装し、クラッチは強化メタル製、LSDは機械式でファイナルを3.9に交換して駆動系とギア比をまとめ上げる。

サスペンションはパーツアシスト製車高調キットを軸に各アーム類、スタビを強化タイプに交換し、アライメントを含めてきっちり調整。これまでの走りの経験値を踏まえたセッティングを施す。また、アライメント調整については、グリップもドリフトも楽しむ仕様としてトーとキャンバー角にこだわってセットアップ。

完全に仕上がったと言える“楽昭会計”さんの510型ブルーバード。はたしてこのクルマはこれで完成かと聞くと、今のところは大満足という回答だった。走りもスタイルもキマッているので、残すはこのクルマが活躍し、華々しく輝いた頃の歴史を汚さないように伝説のチャンピオン、BRE TransAM510のカラーに恥じない走りをすること。

「クルマに恥じないためにも、自らのドライビングテクニックを磨くことが課題です」

と話してくれた。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 1969年生まれ。某出版社でドレスアップ誌、チューニング誌の編集長を歴任。2006年に自動車・バイク専門の編集プロダクション株式会社バーニーズを設立。自動車専門誌をはじめ、チューニング、カスタム系、旧車、キャンピングカー、アウトドアに関する媒体を新たに立ち上げる。これまでの愛車は、セリカXX、スカイライン、AE86、AE92、シビック、スープラ、シルビア、180SX、ロードスター、RX-7、BMW850iなどなど。他にもセダン系、バン系、ミニバン系など数多くのクルマを乗り継いでいる。
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