インテリアは懐かしのアイテムのオンパレード
スモークの窓ガラスによって隠された内装を確認すると、懐かしい当時物だらけの空間が広がっていた。シートはあえて純正モケットのままで、ステアリングはゴールドスポーク+ウッドのナルディに交換し、水中花シフトノブ、ダッシュボードに「金のなる木」のオブジェ、ぐるぐるドリンクホルダーをセット。光り物も多数セットし、ルームランプにシャンデリアを取り付け、光ファイバーランプなど懐かしのアイテムのオンパレード。ルームミラーにパールネックレスをぶら下げるスタイルも当時のお約束であったことを思い出させてくれる。
通常この手のクラウンならば、ハイソなテーマに沿ってAT車がセオリー。「水中花シフトノブ」でピンときた鋭い人もいると思うが、“ちぃちゃん”さんの愛車は5速MT車である。当時はまだMTがあたりまえで、むしろAT車の方が珍しかった時代だ。高級車のクラウンであってもMT派とAT派に分かれていて、今となってはクラウンのMT車は珍しいという理由から乗り続けているというわけだ。
改造が過激化する一歩手前の時期に存在したハイソカースタイルを再現する“ちぃちゃん”さんのクラウンは、ハイソな仕上げでありながらもウインカーやテールランプのブラックアウト化などを含めて、その後に受け継がれるVIPスタイルの原点ともいえる仕上がりのようにも感じた。
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