リアの造形はインパクト抜群
フェンダーの前後バランスを考え、なおかつFRスポーツカーとしてエッジを効かせた出幅はフロントが15cm、リアが20cmを超えている。巨大なフェンダーは前後ともに特徴的なディフューザーを備える。フロントからリアへ流れるボディデザインは210系クラウンであることを忘れるくらいにスポーティでカッコよくキマっている。
また、リアはトランクにマウントしている巨大なウイングやディフューザーを備えたバンパーの形状、さらに極太4本出しのハの字型マフラーなど、すべての作りがダイナミックで一度見たら忘れられない印象を見る者に与えている。
上質なマテリアルでまとめられたインテリア
さすがに210系クラウンのカスタムの頂点を目指すべく作った1台だけに、内装もすみずみまで上質なマテリアルが行き渡った空間に息を呑む。なかでもプラネタリウムのような明滅光が頭上できらめくスターライト・ヘッドライナーは、幻想的な空間を演出。これはロールス・ロイスで純正オプション採用されているもので、まさにエグゼクティブを標榜するにふさわしい一手といえるだろう。
カスタムを知り尽くした男が作った自信作はあらゆるところに魅せる要素があり、まさに考え尽くされた1台だ。クラウンらしさを残しながらもスポーティかつレーシーなアプローチによって、アグレッシブなスタイルを完成させる。カスタム上級者、プロといってもいい服部さん渾身の1台は、誰が見てもその完成度の高さに思わず感嘆の声をあげるほどの仕上がりであった。ちなみに、服部さんはこのクルマを普段使いしている。したがって、公認仕様ということである。
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