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スーパーカーブームの主役「カウンタック」生誕から50年!…「レヴエルト」まで歴代フラッグシップは同じ工場で生産されていたこと知ってました?

スーパーカーブームの主役「カウンタック」生誕から50年!…「レヴエルト」まで歴代フラッグシップは同じ工場で生産されていたこと知ってました?

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TEXT: AMW  PHOTO: Automobili Lamborghini S.p.A.

カウンタックとレヴエルトの連続性

カウンタックとレヴエルトの間には半世紀の隔たりがあり、その間に生産台数も変化している。カウンタックの16年間の生産台数は1999台、「ディアブロ」の11年間の生産台数は2903台、「ムルシエラゴ」の9年間の生産台数は4000台、「アヴェンタドール」の11年間の生産台数は1万1000台以上である。

このような違いはあるものの、生産拠点が異なるだけで、カウンタックとレヴエルトには多くの共通点がある。まず、縦置き12気筒リアエンジンという一般的な技術設定は同じである。しかし、レヴエルトにはバッテリーパックもあり、そのためにギアボックスがV12エンジンの後方に移動した。カウンタックで初めて採用され、その後ランボルギーニのV12車の特徴になった「シザーズ」ドアも同様だ。さらに、カウンタックからディアブロ、そしてムルシエラゴ、アヴェンタドールへと、並外れた連続性を見せたスタイリングの特徴として、フロントフェンダーとコクピットルーフの間を通り、リアスポイラーで終わる絶妙な視覚的ラインは、じつは「カウンタックライン」として知られている。

カウンタックの全モデルを振り返る

152台が生産されたカウンタックの最初のバージョンは「LP400」(1974年〜1978年)で、エクステンションのないフェンダーと、バックミラー用にデザインされた中央の窪みを持つルーフが特徴で、「ペリスコピオ」のニックネームを持つ。その後、1978年に「LP400S」が登場し、いくつかの改良が加えられ、前輪と後輪に大きなアーチの上の四角いフェンダーエクステンションが追加され、フロントにスポイラーが付いた。235台が生産されたLP400S(1978年~1982年)は、カナダのエンスージアスト、ウォルター・ウルフがランボルギーニに依頼した特別なLP400から派生したモデルである。LP400Sの特徴は、ピレリのロープロファイルタイヤ、ホイールアーチエクステンション、「テレフォンダイヤル 」ホイール、フロントパーツの下に配置されたエアロダイナミックアペンデージだった。この構成は、後のバージョンで改良され、その後の10年間、カウンタックの特徴的な特徴となった。

「5000S」(1982年~1984年)は323台生産され、外観上の変更はほとんどなかったが、排気量を4.8Lに拡大したV12を搭載していた。続く「カウンタック クアトロヴァルヴォーレ」(1985年〜1988年)は631台が生産され、ボンネットの「こぶ」が外観上の特徴であった。これは、各シリンダーに4バルブ・タイミング・システムを備えた5.2Lエンジンを搭載するために必要なものであった。658台が生産された「カウンタック 25thアニバーサリー」(1988年〜1990年)は、創業25周年を記念して製作されたもので、カウンタックの空力特性を全面的に見直した。リアフェンダーのエアインテークやボンネットなど一部のパネルも変更され、初めてカーボンファイバー製となった。カウンタックが商業的成功を収めたこと、そして、アメリカ市場でのカウンタックの販売に型式認証を取得した恩恵を受けて、最後の2つのバージョンが最も多く生産されたことは注目に値する。      

カウンタックが販売された数年間、このモデルのポスターは、全世代の人々の家の壁に飾られ、何十本もの映画に使用されただけでなく、1970年代半ばから1990年までランボルギーニの市場での競争力を支え、最終的には伝説となるのである。

AMWノミカタ

50代以上の方ならスーパーカーブームの折、カウンタックを目にしたときの衝撃をいまだに覚えているのではないだろうか。もしくは映画『キャノンボール』のオープニングシーンでの警官とのチェイスのシーンかもしれない。全高が1mそこそこしかないとてつもなく平べったいクルマが、公称300km/hの速度で走り、見たこともないようなドアの開閉方法に一瞬で虜になった。「カウンタック」という初めて聞く音の響きや、突然現れた得体のしれないクルマ感で圧倒的な存在感を示したモデルであった。

生産開始から50年が経ち、V12エンジンは最新モデルのレヴエルトに継承されている、シザーズドアも美しいボディラインも、リアのホイールアーチの形状もやはりカウンタックを思い起こさせる。カウンタックはランボルギーニというブランドのアイデンティティを作り上げたモデルなのであろう。

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