0-100km/h加速で2.8秒、最高速は325キロ超
ミッドに搭載されるパワーユニットも、MC20のデビュー時には大きな話題となったことは記憶に新しい。ネットゥーノと呼ばれるエンジンは、レーシングエンジン譲りの副燃焼室システムを持つもの。3000ccの排気量を持つV型6気筒ツインターボエンジンが発揮した最高出力値、ならびに最大トルク値は630ps、730Nmという高性能を誇る。
ノビテックはNトロニックによるエンジン制御のプログラミングや、インコネル製の軽量ハイパフォーマンス・エキゾーストシステムの採用などで(カスタマーの希望によっては、さらにそれを999ゴールドでメッキ処理すること、あるいはステンレス製を選択することもできる)チューニング。最高出力711ps、最大トルク818Nmを得ることに成功したのだ。
0-100km/h加速で2.8秒、最高速は325km/hを超えるノビテックのMC20チェロ。そのパフォーマンスに前で触れた独自のエアロダイナミクス・パッケージが大きく貢献していることは言うまでもない。個性的なフロントスポイラーや、ダックテールデザインのリアスポイラーに象徴されるように、ノビテックのデザインはすべて、機能という確かな裏づけを持つものにほかならない。
インテリアのフィニッシュもノビテックが得意とするメニューのひとつ。カスタマーのリクエストに忠実に、そして最高級のクオリティで仕上げられ、すでに多くのモデルでファンの心を捕えている。日本でも正規輸入が開始したMC20チェロ。さらなるパフォーマンスと美しさを求めるのならば、このドイツ・チューナーの作への注目度が大きくなるのは当然の結果である。