S30に憧れる佐々木藍咲選手、今回は後継のS130フェアレディZをドライブ
旧車好きな20歳の女性レーシングドライバー佐々木藍咲(ささき らみ)選手に、さまざまな旧車に試乗してもらって今どきの若者目線の素直なインプレをお届けする企画。今回は埼玉県のプロショップ「エスコート」の協力のもと、1983年式の日産2代目S130型「フェアレディZターボ」に乗ってみました。
エスコートが管理するグッドコンディションの1983年式ターボ
女性だけのモータースポーツカテゴリー「KYOJO CUP」で2023年にレースデビューした佐々木藍咲さんは、2004年生まれの20歳。じつは大の旧車好きで、旧車ショップのツーリングに参加したり、SNSで見つけたお気に入りの旧車の画像を保存するなど、プライベートでも旧車を楽しんでいる。
今回は今年で41周年を迎えるL型エンジンチューニングのスペシャリスト「エスコート」の協力のもと、1983年式の日産S130型「フェアレディZ」に試乗してもらった。今回試乗したのは最終型のターボグレードで、希少なモデル。フェアレディZの歴史の中でも初めてターボエンジンが搭載されたモデルだ。
S30からZ31へと続くフェアレディZの歴史を体感
好きな旧車は? と聞くと初代S30型フェアレディZの名を上げる佐々木さん。その後継モデルとなるS130型には、やはりS30型を感じさせるポイントがあるようだ。
「時代の流行りだったのかもしれないですけど、S30型に角を付けたような印象ですね。なんだか、ちょっとロボット的な雰囲気を感じます。あと、どこかZ31型(3代目)を思わせるような雰囲気も感じたり……。S30とZ31の要素が集まっている感じなので、当たり前ですけどフェアレディZの歴史の中にいるなということを感じるデザインですね」
そして、室内に座り込むとその状態の良さに驚いていた。
「おおっ! 中めっちゃキレイでビックリしました! 3連メーターがあるダッシュボードとか、S30型の雰囲気を残しつつも、いろんなスイッチがあってハイテクになっていく時代の過渡期を感じます」
なお、佐々木さんが内装のキレイさに驚いたこのエスコートのS130は、大幅なレストアをせずに今日まで定期的なメンテナンスと、その都度の修理でコンディションを維持してきた個体だ。社外パーツもほとんど付いておらず、変更されているのはホイール程度とのこと。