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20歳女子レーサーが日産S130「フェアレディZターボ」に乗ってみた!「100キロくらいからキンコン鳴って感動しました!」【令和女子旧車に乗る】

20歳女子レーサーが日産S130「フェアレディZターボ」に乗ってみた!「100キロくらいからキンコン鳴って感動しました!」【令和女子旧車に乗る】

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TEXT: 西川昇吾(NISHIKAWA Shogo)  PHOTO: 宮越孝政(MIYAKOSHI Takamasa)

「スーっとトルクが出てきて扱いやすくて乗りやすい!」

実際にS130フェアレディZターボに試乗した佐々木さんは、そのコンディションの良さとともに、気難しいポイントがないことに驚いていた。

「調子が良くて、街中でも普通に乗れてしまいますね。出はじめた時代のターボエンジンなんですけど、下からトルクがあってドカンっと来る感じがなく、スーっとトルクが出てくる感じで扱いやすくて乗りやすいです。レスポンスはやや遊びがある感じですけど、街中ではそれが楽に感じられて、なんだかGTカーだなぁって感じです。パワステもバッチリ効いててメッチャ楽です!」

そして旧車特有の装備にも驚かされていたようだ。

「高速道路で100km/hくらいからキンコン鳴ったんですよ! あれほんとに鳴るんですね! なんだか感動しました。あと高速域になるとスピードメーターも赤く光るんですね」

ただ、サーキットを主戦場としている佐々木さんにとって、ノーマルの足まわりは若干、物足りなく感じた部分もあったという。

「コーナーに入った時にフワッと感というか、少し反応がダルくて読めないので不安だなとは思いました。あと、ブレーキが奥で効きはじめる感触なので、踏みはじめの不安感はありますね」

乗った後のコメントからは、ノーマルの乗り味と素の良さを体感しつつも、もし自身のマイカーになった時は……? そんなときのチューニングを考えている様子が垣間見えた。

佐々木藍咲選手の日産 S130型 フェアレディZターボ 〇と×

好きなポイントは?

「角ばったフロントのデザイン! 個性的で好きです」

マイナスポイントはある?

「リアのテールのデザインが個人的にはあまり好きじゃないです。マイカーだったらS30のテールランプにデザインが近い前期型のテールランプを流用するのもいいかも」

佐々木藍咲選手とは

佐々木藍咲さんは富士スピードウェイで開催されている女性だけのモータースポーツカテゴリー「KYOJO CUP」で2023年シーズンに4輪レースデビューした、2004年生まれの若手女性レーシングドライバー。2024年8月18日のRd4では予選14位、決勝7位に。上位陣はフォーミュラでのレース経験もある強豪揃いなので、成長を感じさせるシーズンとなっている。また、今シーズンはGR86/BRZ Cupクラブマンシリーズにもスポット参戦。7月13日~14日に開催された富士ラウンドでは初参戦ながら予選44位、決勝37位で無事に完走するとともに、ルーキー賞を受賞した。

レーシングドライバーとして活動しながら、普段はフォーミュラドリフトジャパンを運営する会社である「MSC株式会社」に勤めていて、公私ともにクルマ漬けの生活を送っている。

今後のレース出場予定は、10月6日(日)に富士スピードウェイでKYOJO CUP第5戦、10月13日(日)に筑波サーキットでJCCA 耐久レース(車両はフェアレディ2000)、11月23日(土)~24日(日)にモビリティリゾートもてぎでGR86/BRZ CUP第7戦となっている。

■「令和女子旧車に乗る」連載記事一覧はこちら

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