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トヨタ「セルシオ」を初代からVIPカーに仕立ててきた漢の現在地とは? ボディはほぼワンオフ、カラーは「アルファード」純正グラファイトメタリックを採用

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)

超深リムホイールが圧巻

また、フロントからリアにかけてワイド&ローを強調するオーバーフェンダーは、フロントが約10cm、リアは約13cm拡大。そのボディは迫力満点だ。このオーバーフェンダーによる効果をより引き出すべく履かせたホイールは特注モデルで、WORKのGNOSIS CVFにオーダーメイドでリム替えを行っている。フロント10.5J、リア11.5Jの超深リム仕様で、オーバーフェンダーをより強調させる効果を引き出す。

ブラックとホワイトでコーディネイトしたインテリアはリアシートを取り外し、そこにエアサス用のタンクをマウント。美しく魅せるカスタムタンクとしてパイピングの取り回しも工夫している。さらに配管パイプは真鍮仕上げで、各分配ジョイントはゴールドのアルマイト処理を施している。装着させたエアサスはユニバーサルエア製ということだった。

ボディカラーは時代に合わせてアップデート

その時代ごとに進化の歩みがあるという小田川さんの30型セルシオ。頻繁にカラーリングを変えていて、以前は目立ってナンボのカラーが多かったが、ここ何年かは落ち着いた雰囲気で渋いカラーがトレンド。現在はトヨタ30型「アルファード」純正グラファイトメタリックという茶系カラーにオールペンしている。この前のカラーは本物の真珠を使ったパールホワイトということであった。

最後にこれで完成形なのかと小田川さんに聞くと、

「今は満足しているが、自分にとってのベストはその都度変わるもの。きっとしばらくしたら、また新しいことを考えてカスタムレベルをより高めることになることでしょう」

という。時代に合わせカスタムによって進化し続ける小田川さんの30型セルシオ。その歩みに休む暇はなく、すでに新たな形が見えているように感じた。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 1969年生まれ。某出版社でドレスアップ誌、チューニング誌の編集長を歴任。2006年に自動車・バイク専門の編集プロダクション株式会社バーニーズを設立。自動車専門誌をはじめ、チューニング、カスタム系、旧車、キャンピングカー、アウトドアに関する媒体を新たに立ち上げる。これまでの愛車は、セリカXX、スカイライン、AE86、AE92、シビック、スープラ、シルビア、180SX、ロードスター、RX-7、BMW850iなどなど。他にもセダン系、バン系、ミニバン系など数多くのクルマを乗り継いでいる。
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