クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • CAR
  • さよならフィアット「500」…Z世代ライターが初体験…「マルゲリータみたいなクルマ」は新車で買うなら今がラストチャンスです
CAR
share:

さよならフィアット「500」…Z世代ライターが初体験…「マルゲリータみたいなクルマ」は新車で買うなら今がラストチャンスです

投稿日:

TEXT: 西川昇吾(NISHIKAWA Shogo)  PHOTO: AMW 竹内耕太(TAKEUCHI Kota)

  • フィアット 500 1.2カルト:往年の2代目ヌォーヴァ「500(チンクエチェント)」をオマージュして2007年にデビュー
  • フィアット 500 1.2カルト:日本仕様は2024年5月で生産終了しており、ディーラー在庫が完売したら販売終了となる
  • フィアット 500 1.2カルト:日本市場では2008年の導入以来、ロングセラーとして愛されてきた
  • フィアット 500 1.2カルト:車両重量は990kgときわめて軽い
  • フィアット 500 1.2カルト:往年の「500」から引き継がれるフロントフェイスのデザイン
  • フィアット 500 1.2カルト:「500」のロゴデザインをモチーフにしたLEDデイランプを装備
  • フィアット 500 1.2カルト:ドアミラーの開閉は手動だったりする
  • フィアット 500 1.2カルト:クローム仕上げのドアハンドルもお洒落
  • フィアット 500 1.2カルト:派手ではないがレトロな雰囲気のキャップがお洒落なホイール
  • フィアット 500 1.2カルト:テールランプのデザインはドーナツ状
  • フィアット 500 1.2カルト:テールゲートの取っ手部分もクローム。日常的に触れる部分の演出に抜かりがない
  • フィアット 500 1.2カルト:直列4気筒SOHCエンジンは最高出力69psと軽自動車に近いパワーだが、軽量なボディゆえ必要十分以上
  • フィアット 500 1.2カルト:シンプルながらポップなデザインで楽しい気分にさせてくれるコクピット
  • フィアット 500 1.2カルト:ドアパネルもシンプルなデザイン
  • フィアット 500 1.2カルト:ドアハンドルは凝ったデザインで触れるたびにテンションが上がる
  • フィアット 500 1.2カルト:円形のメーターユニットも優れたデザイン
  • フィアット 500 1.2カルト:7インチタッチパネルモニター付Uconnectはスマホのアプリと連携するタイプ
  • フィアット 500 1.2カルト:ハザードスイッチの左は「CITY」モードへの切り替え。パワステのアシストを強めて駐車場などで活躍する
  • フィアット 500 1.2カルト:空調コントロールはアナログな操作系
  • フィアット 500 1.2カルト:ATモード付5速シーケンシャル=デュアロジックは、慣れると個性として愛せてしまう
  • フィアット 500 1.2カルト:標準で左足のフットレストが備わるので長距離移動がラク
  • フィアット 500 1.2カルト:ボディ同色のインストルメントパネルが乗っている時の気分を盛り上げる
  • フィアット 500 1.2カルト:センターコンソールにはドリンクホルダーとUSB端子も備わる
  • フィアット 500 1.2カルト:コンパクトなボディに対してフロントシートのスペースの広さは秀逸。大柄なイタリア人でも平気で座れてしまう
  • フィアット 500 1.2カルト:シートには「FIAT」のパターンと、「500」のステッチ
  • フィアット 500 1.2カルト:後部座席も大人2名が短時間ならストレスなしに座っていられる
  • フィアット 500 1.2カルト:ラゲッジルームの容量は185L
  • フィアット 500 1.2カルト:後席を倒すとラゲッジ容量は550Lまで拡大する
  • フィアット 500 1.2カルト:アバルト595の試乗経験は多いが、フィアット500にちゃんと乗るのは初めてだった西川昇吾氏は1997年生まれ
  • フィアット 500 1.2カルト:パドルシフトも備えているが、マニュアルモードではついついシフトレバーを使いたくなる
  • フィアット 500 1.2カルト:日本の細い路地ではコンパクトさが大きな利点に
  • フィアット 500 1.2カルト:ボディサイズは全長3570mm×全幅1625mm×全高1515mm
  • フィアット 500 1.2カルト:鮮やかな赤いボディカラーは「パソドブレ レッド」

アバルト595は試乗経験あるけどフィアット500は未体験……

2024年5月に日本向けモデルの生産終了が発表されているフィアット「500」。2007年のデビュー以来、ロングセラーとして日本でも愛されてきましたが、じつは20代の若手自動車ジャーナリストの筆者は、アバルト「595」には試乗したことがあるものの、フィアット500には乗ったことがないのでした。そこで、イタフラ車に多く触れてきたAMW編集部の竹内氏と「さよなら試乗」ということで、フィアット500でロングドライブを敢行することにしました。

素の「500」って意外と触れてない?

夏まっただ中な8月の試乗当日は、朝9時前でもとても暑かった。そんな暑さを反映するかのような、鮮やかな赤いボディカラー「パソドブレ レッド」を身にまとったフィアット「500 1.2カルト」が集合場所にやってきた。

AMW竹内「おはようございます。お待たせしました」

西川「おはようございます。メタリックやパールが普及した今だと、これだけ明るいソリッドの赤は珍しいですね」

AMW竹内「たしかに、日本車やドイツ車じゃ最近はあまり見かけない色ですね。明るいソリッドの原色系のボディカラーは、ラテン系らしさが表れている感じですよね」

そんなエクステリアへの印象を喋りつつ、さっそく移動開始。まずはAMW竹内氏の運転でスタートだ。

AMW竹内「いやぁ、じつは私も素の500は久々ですね。時々アバルトは乗る機会があったのですが、もしかしたら素の500は4~5年振りかもしれません」

西川「自分も同じです。アバルトは何回か乗ったことあるんですけど、素の500はじつは今回が初めてです。それにしてもなんだかこのトランスミッション、変速ショックがあるというか、クセがありそうな感じですね」

AMW竹内「そうなんですよ。日本車に多いシームレスなトルコンATとかCVTとかに慣れてしまうと、この“デュアロジック”は最初、戸惑うかもしれません。でも慣れると500と息を合わせて一緒に走るような感覚になってくるし、キャラクター性も相まってか、このクルマならそんなトランスミッションも許せてしまうんですよねぇ」

西川「変わらないことへの評価というか、許せてしまう愛くるしさというか、そういった可愛げがあるブランド力を持ったクルマって、なかなか国産車にはないですよね。デザインアイコンとなった2代目ヌォーヴァ500の存在があるからこそなんだろうなぁ」

高速道路では驚きの安定感

そんなトークをしながら高速道路へ、途中のサービスエリアでドライバーチェンジ。筆者にとっては初のフィアット500ドライブとなった。

西川「やっぱり高速道路では何もしないとやや非力な感じですね。高速巡行でもマニュアルモードで4速と5速を使い分けた方が、快適にクルーズできますね。でもコンパクトなボディでも高速で安定感があるのは、ヨーロッパ車らしい感触です」

AMW竹内「たしかに非力だけど、高速域でもちゃんと真っ直ぐ走ってくれる感じですよね。思えば最初の500はクルーズコントロールなんて付いてなかったけど、今は付いているんですね。でも今じゃACCが当たり前になったから、これでも古さは感じますね。最初なかった装備で言えば、パドルシフトもそうですね」

西川「この500を買う人には、クルマを買ううえで最も大事な要素がデザインだという人も多いでしょうから、最新のADAS(先進運転支援システム)ではないことなんて、微々たる問題なんでしょうね」

12

 

 

 

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

 

 

人気記事ランキング

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

AMW SPECIAL CONTENTS