先輩たちの走りを後ろから見て勉強……?
今回も決勝は一番後ろからのスタート。ただ、前回もスタートはそこそこうまく決まったので自信があった。「自分はスタートがうまい」と暗示をかけてスタート。スタートはうまく決まったものの、1コーナーの行き場が迷子になってしまい失速気味に、ここはレース運びでの課題だろう。
3コーナーを抜け、ヘアピンの飛び込みで黄色いエキシージの長澤選手に並びかけるも抜くことはできず。その次はバックストレート手前のレインボーコーナーをキレイにまとめて、その後の馬の背の進入でブレーキング勝負と考えた。しかし、長澤選手のエキシージは前2台のバトルのスリップに入っているのもあってか、バックストレートの加速が速い! こちらもレインボーの立ち上がりの処理は失敗した感触はないが、差を付けられてしまった。その後は徐々に上位勢と差が開く展開となり、そのままチェッカーとなった。結果、筆者はクラス2の4台中4位で、3位とは約17秒差。3位~1位まではほぼ塊という状況だった。
レース後半になると、エリーゼはドライバーに牙をむく。リアタイヤの内圧が高くなり、リアの動きがピーキーになってくるのだ。筆者も大きくカウンターを当てるシーンが2回ほどあった。このような決勝中のコンディション変化も加味して上位陣はバトルしているのだ。経験から来る引き出しの多さは、同じようなマシンでバトルをしている様子を後ろから見ていると痛いほどよく分かる。
レース後は参加者みんなで振り返り
レース後はライバル同士みんなで決勝中の車載を見ながらいろいろと場面を振り返る。こんな風景が見られるのも、このカテゴリならではの良さだ。レベルの高いロータス カップ ジャパンでは、レースキャリア2年目の筆者はなかなか一矢報いることができていないが、長年参戦している皆さんから「今年から乗ってこれだけ走れれば上出来だよ」と声をかけていただけるのはなんだかホッとする。そんな皆さんとのドライビングに対する真剣なやり取りも刺激になる。ベテランの皆さんに稽古を付けてもらっているような気分だ。
次戦10月20日のモビリティリゾートもてぎラウンドまでに、成長した走りをライバルの皆さんに見せられるように精進していきたい。