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雨の日、タイヤは大丈夫? 溝が浅くなったら要注意! ハンドルもブレーキも効かない「ハイドロプレーニング現象」に陥らないためになすべきことは?

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TEXT: 藤田竜太(FUJITA Ryuta)  PHOTO: AMW

  • 溝がなくなったタイヤはリスクでしかない
  • ハイドロプレーニング現象を防ぐには、雨に強い高性能タイヤを履くこと
  • ハイドロプレーニング現象が起きたら、むやみにハンドルを切らない
  • タイヤの空気圧は適正を保つことでハイドロプレーニング現象を防ぐことができる
  • ハイドロプレーニング現象とは、雨の日にタイヤと路面との間に水膜が入り込んでしまい、タイヤが路面から浮いた状態になることを言う
  • ハイドロプレーニング現象が起きたら、アクセルは全閉にせず、グリップが回復したときに備える
  • 水たまりの水深が深いところは避けたい
  • ゲリラ豪雨や経験したことのないような大雨に見舞われた場合、低い土地や河川のそば、斜面のそばなどを避ける

雨の日の備え、タイヤの溝はチェックする

ゲリラ豪雨に勢力の強い台風……。ここのところ日本列島は大雨による災害が続いています。とくにこれからの台風シーズンは注意が必要になります。そうした雨の日のドライブで、一番怖いのがハイドロプレーニング現象と呼ばれる、クルマの操作が不能になる症状です。

ハンドルやブレーキが利かなくなる

ハイドロプレーニング現象あるいはアクアプレーニング現象とは、雨の日にタイヤと路面との間に水膜が入り込んでしまい、タイヤが路面から浮いた状態になることを言う。これにより、ハンドルやブレーキ、アクセルなどの操作が利かなくなる。

経験したことがある人しかわからないだろうが、ハイドロプレーニングになったクルマほど怖いものはない。この、ハイドロプレーニング現象が起きる原因はいくつかある。

・水たまりの水深が深いこと
・タイヤの溝が少ないこと
・タイヤの空気圧が低いこと
・スピードの出しすぎ

要するに、道路上にたまった水の量に対し、排水能力にタイヤが追いつかなくなったときに起きるのが、ハイドロプレーニング現象だ。

したがって、ハイドロプレーニング現象を防ぐには、

・雨に強い高性能タイヤを履くこと
・5部山以上の溝のあるタイヤを履くこと
・タイヤに指定空気圧以上の空気を入れておくこと
・速度を適切に落とすこと
・轍を避けること

といったことがポイントになる。

ハイドロプレーニング現象が起きてしまったら?

そして万が一、ハイドロプレーニング現象が起きてしまった場合は、ハンドルは切らずにしっかりと握って、可能な限り直進し続けるようにする。アクセルは全閉にせず、グリップが回復したときに備える。また、ブレーキを踏まずにタイヤのグリップが自然に回復するのを待つ。

この3つが基本となる。

なかなか難しいかもしれないが、まずはハイドロプレーニング現象を起こさないことが肝心。ゲリラ豪雨や経験したことのないような大雨に見舞われた場合、低い土地や河川のそば、斜面のそばなどを避けて、高速道路であればまずは速度を落とし、SAやPAなど安全な場所に避難し、雨が弱まるをも待つのが一番だ。

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  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • モータリング ライター。現在の愛車:日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)。物心が付いたときからクルマ好き。小・中学生時代はラジコンに夢中になり、大学3年生から自動車専門誌の編集部に出入りして、そのまま編集部に就職。20代半ばで、編集部を“卒業”し、モータリング ライターとして独立。90年代は積極的にレースに参戦し、入賞経験多数。特技は、少林寺拳法。
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