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1メートル超の「バラマンディ」を釣るためにオーストラリアへ! 旅は道連れ、23日間のスケジュールが決定しました【豪州釣りキャンの旅_02】

ハイラックスベースのキャンパーバンをレンタルしてオーストラリアを旅したい!

トヨタ「ハイラックス」ベースのキャンピングカー「ドルフィン」で2022年にアメリカ西海岸を旅した筆者。次なる旅の目的地はオーストラリア・ノーザンテリトリー州です。現地でハイラックスベースのキャンピングカー、アポロ「キャンパーバン」をレンタルして、釣り人としてバラマンディの大物を狙う23日間の旅をレポート。今回は旅の計画編をお届けします。

まずはバラマンディ釣りのための準備に抜かりなし

トヨタ「ハイラックス」ベースのキャンピングカー、アポロ「キャンパーバン」をレンタルしてオーストラリア旅行をすることにした。こうなると気持ちが高まる一方だ。レンタル会社に問い合わせると、「日程の変更はいつでも可能」というので、出発を6月半ばに設定し2週間、クルマを仮押さえすることにした。どれくらい需要があるのか分からないが、現地は秋のドライシーズンで観光のピークだ。手を打っておくに限る。

次なる準備は釣りである。ターゲットのバラマンディはシーバス(スズキ)の近縁にあたる魚だが、大物は1m50cmになる。シーバスに比べて体高があり、引きも強い。ぼくは釣りの師匠である村越正海さんに連絡を取り、タックルのアドバイスを受けることにした。目標は、ずばり1mオーバーだ。

「1mを超えるバラマンディを釣るには、ラインシステムが肝心ですよ」

さすが、もう何度も現地で釣りをしているだけあって、ルアーやタックルに関して正確なアドバイスが返ってくる。あまりに釣れすぎて、現地のメディアが「日本の有名釣り師が、バラを釣りまくった」という記事を掲載したというから心強い。

村越さんの話を聞き、今、持っている道具では不十分と判断し、パックロッドという旅行用の小さくパッキングできる竿を購入、ラインも適切な強さに巻き直した。ルアーは、昔、バス釣りをしていたときのものが使えそうなので、古いタックルボックスを引っ張り出して、そこから選抜した。あとは現地の釣具屋でそろえる。それも旅の楽しみだ。

ぼくが釣りをしようとしているアリゲーターリバーという川は、ソルトウォータークロコダイル(イリエワニ)という凶暴なワニが住んでいる。岸からキャストをするのは危険なので、現地のガイドを雇ってボートから釣りをすることになる。

インターネットで検索をすると、ちょうどいいガイドが見つかった。メールをするとすぐに返事が来て、半日コースで1人2万5000円、1日コースで5万円という。思ったより高いが、計画を実現するためには絶対に必要なピースだ。まだ、半年も先だが、適当な日にちを決めて、半日コースを2日間、予約した。

旅の連れにはもちろん釣り仲間

さて、次は旅のメンバーだ。ひとりで旅行することも考えたが、釣りをするなら仲間がいるほうが楽しい。レンタカーも1日約3万円と安くない。ガソリン代や食費などを考えると、2人がベストだろう。

まず、思い浮かんだのは、ベテラン・アングラーのケンさんだ。1980年代後半に、ぼくが副編集長を務めたカー雑誌の広告担当だったのが知り合ったきっかけだが、ここ数年、趣味の釣りを介して交流を再開していた。東京湾のシーバス釣りや管理釣り場のトラウト釣り、さらにはお互いに下手な競馬も一緒に楽しむ友人だ。日産自動車のメカニックをしていた経歴もあり、現在はVIPの運転手をしているのもいい。自慢じゃないがメカには自信がないので、欠点を補ってくれそうだ。

「オーストラリアに1mオーバーのバラマンディを釣りにいきませんか」と声をかけると、「いいですね! ぜひ、いきましょう!」と即答が返ってきた。

「海外旅行は20年前の香港以来ですよ」というのがちょっと気になったが、まあ大丈夫だろう。10日間しか仕事を休めないので、一緒にダーウィンに入り、先に日本に帰国してもらうことになった。

内陸部の荒野アウトバックも走ることに

旅行の話を妻にすると、「私も行きたい」という。ただ、彼女は完璧なシティ派で、釣りもアウトドアもまったく無縁。彼女が興味があるのは、高校生のときに家族旅行でいって楽しかったメルボルンの街歩きだ。

「エアーズロック(現在はウルルと呼ばれる)は?」と聞くと、「それくらいは見てもいい」という。それではと、旅の後半にアリススプリングス(ノーザンテリトリー州南部の都市)で合流してエアーズロックを視察、その後、レンタカーを返してメルボルン観光ということになった。この計画の追加によって、オーストラリア内陸部の荒野、アウトバックの走行もオプションに加わった。場合によっては、4WDによるワイルドなオフロードも体験できそうだ。これはいい!

整理すると、最初の1週間はケンさんとの釣り旅行。その次の1週間はノーザンテリトリーの国立公園を一人旅し、アリススプリングスへアウトバックを一路、南下。最後の1週間は妻と合流してエアーズロックを訪ねてからメルボルンで数日過ごす。

以上、トータル3週間の旅が描かれた。さっそくクルマのレンタル期間を延長し、返却をアリススプリングスに変更した。

われながらいい計画になったと周囲に自慢していると、話を聞きつけた釣り仲間のキクが、「俺も行きたいっす」と連絡をしてきた。これまた旅行慣れしていない輩だが、釣りに関してはかなり知識がある。「どうしても行きたいっす」と押してきたので、ケンさんと同じ日程で参加することになった。

これで計23日間の旅程とメンバーが確定した。

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