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意外と知らないブレーキホースが消耗品という事実。ある日突然破裂してブレーキが効かなくなる…ホース表面に亀裂がなくとも定期的な交換が必要!

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TEXT: 藤田竜太(FUJITA Ryuta)  PHOTO: AMW/photo AC

  • 1995年までは定期交換部品に指定されていたが、ゴム部品の品質向上により、寿命がだいぶ延びてきた
  • ブレーキホースは、5年から7年を目安に交換したい
  • カシメの部分からフルードが抜けるということもあるため、注意が必要だ
  • ブレーキホースには、ゴムの他にステンレス製のメッシュもある
  • 取り回しが厳しい車種は、早め早めの交換がおすすめといえる
  • 放置しておくと、強くブレーキを踏んだときにいきなりホースが破裂することも
  • ステンレス製メッシュホースの場合は、3年ほどで交換が必要だ

忘れがちなホース類の交換

クルマの消耗部品の中で、とくに寿命が短いものが3つあります。1つは液体関係で、オイル、フルード、冷却水。これらはエンジン等のストレスを吸収してくれる部品でもあるので、こまめな交換が必要です。2つめはタイヤやブッシュ、ワイパーブレードなどのゴム類、そして3つめは樹脂パーツです。これらのうち、ゴム類の中で忘れられがちなのが、ブレーキホースです。

5〜7年を目安に交換が必要

ブレーキの油圧ラインの大半は、金属製のパイプになっているが、サスペンションの動きと連動する部分は、ゴムのホースを採用している。そしてこのゴムのブレーキホースは下記のことで消耗するので、数年に一度は交換が必要だ。

1:高液圧による内部膨張や振動・屈曲の反復による疲労
2:エンジンルームやマフラーの輻射熱およびブレーキ部の摩擦熱による影響
3:オゾン等の影響による外部の劣化

1995年までは定期交換部品に指定されていたが、ゴム部品の品質向上により、寿命がだいぶ延びてきた。かつては、ホース表面に亀裂が入ってきたら即交換、といわれていたが、今のブレーキホースはほぼ見られなくなった。

しかし、内部劣化は確実に進んでいて、放置しておくと、強くブレーキを踏んだときに、いきなりホースが破裂したり、カシメの部分からフルードが抜けるということも!

自動車メーカーでは、「内部劣化は目視点検で確認のしようがないため、5年から7年を目安に交換してください」と呼びかけているので、この交換サイクルは守ったほうがいい。

ブレーキキャリパーのオーバーホールとセットで、ブレーキホースを交換するのが、タイミング的にも工賃的にも一番だ。

ちなみに、チューニングパーツとして人気のある、ステンレスメッシュのブレーキホースは、純正のゴムのブレーキホースよりこまめな交換が必要。ブレーキメーカー大手のENDLESSのステンレスメッシュは対応年数が3年だった。とくに取り回しが厳しい車種は、早め早めの交換がおすすめといえる。

MT車はクラッチホースも忘れずに

そしてMT車の場合は、ブレーキホースと一緒にクラッチホースも交換するのを忘れずに。

クラッチホースの素材や構造は、ブレーキホースと同じで、フルードもブレーキフルードそのもの。同じ油圧関係のパーツなので、消耗部品だと思えておこう。これも無交換で走り続けていると、ある日、いきなりクラッチホースからフルードが漏れて、クラッチペダルを踏んで、その足を離したのにペダルが戻ってこなくなり、クラッチが切れなくなって、走行不能になることに……。

ブレーキホース、クラッチホースともに、高価な部品ではないので、予防整備の一環で、早めに交換してしまおう。

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  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
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  • モータリング ライター。現在の愛車:日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)。物心が付いたときからクルマ好き。小・中学生時代はラジコンに夢中になり、大学3年生から自動車専門誌の編集部に出入りして、そのまま編集部に就職。20代半ばで、編集部を“卒業”し、モータリング ライターとして独立。90年代は積極的にレースに参戦し、入賞経験多数。特技は、少林寺拳法。
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