往年の名車がコンクールに登場
イベント期間中、ジャーナリストと選ばれたゲストは、マセラティの最新モデルである「グラントゥーリズモ」、「グランカブリオ トロフェオ/フォルゴーレ」、「MC20チェロ」、「グレカーレ フォルゴーレ」に試乗する機会が与えられた。
そして、シャンティイ・アーツ&エレガンス・リシャール・ミルの来場者が待ち望んでいたのは、100台もの名車と世界中から集まった偉大なコレクターたちが一堂に会する「コンクール・デタ」であった。個人コレクターが所有するフルアとザガートによるマセラティ「A6 G54」、「5000GT」、「クアトロポルテ」などさまざまなヴィンテージカーが参加し、その歴史を振り返った。
マセラティ・チーフマーケティング&コミュニケーション・オフィサーのジョヴァンニ・ペロシーノ氏は、次のようにコメントしている。
「グランカブリオ フォルゴレ ティニャネロがシャンティイ・アーツ&エレガンス・リシャール・ミルに登場することは、米国でのデビューに続き、アンティノリとの名高いコラボレーションを再び祝う重要な瞬間です。このモデルはオーダーメイドで製作され、イタリア製の伝統、革新、職人技にインスパイアされました。
グランカブリオ フォルゴレ ティニャネロは、ブランドの高級イメージを具現化し、マセラティ・フォーリセリエが提供する究極のカスタマイズ生産の象徴です。これにより、顧客は夢のクルマを作り上げることができます。このモデルは、つねに革新に取り組み、未来を見据え、世界中でイタリアンラグジュアリーの概念を定義してきたブランドのアイデンティティとDNAを最もよく表現したものです」
AMWノミカタ
シャンティイ・アーツ&エレガンス・リシャール・ミルは自動車だけでなく、オートクチュールの祭典でもある。ゆえに自動車ブランドにとっては量産車ではない特別に仕上げられたビスポークモデルの展示を行い、その技の数々を披露できる絶好の場となる。
今回のマセラティは、ワイナリーからインスピレーションを得た特別モデルを展示した。電気自動車でブランドの未来を示し、マセラティ独自のカスタマイズプログラム「マセラティ・フォーリセリエ」でクラフトマンシップの幅や技術を来場者に知ってもらう機会となったであろう。さらにヴィンテージカーのコンクールでブランドの継続性を感じてもらえるといった最良のプレゼンテーションができたのではないだろうか。
このイベントはまだ日本ではあまり知られていないが、深い歴史を持つマセラティや欧州ブランドにとってはその存在感を示すためにこれからますます重要性が増すイベントとなってくるであろう。