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ベントレー新型「フライングスパー スピード」デビュー!「4ドアスーパーカー」にふさわしいパフォーマンスとラグジュアリーなインテリアを解説します

ベントレー新型「フライングスパー スピード」デビュー!「4ドアスーパーカー」にふさわしいパフォーマンスとラグジュアリーなインテリアを解説します

投稿日:

TEXT: AMW  PHOTO: Bentley Motors

「光の彫刻」技術を採用したインテリア

新型フライングスパー スピードのパフォーマンス志向のキャラクターは、最新のデザイン強化によって強調されている。ダークティントで仕上げられたブライトウェアがエクステリアにスポーティでテクニカルな雰囲気を与え、スピード専用の新しいグリル、フロントバンパー、リアディフューザーが新鮮で目的意識の高い外観を生み出している。スタイリング仕様のエアロパッケージはボディカラー仕上げとなったが、カーボンファイバー仕上げを選択することもできる。

ドアに装備された新しいLEDウェルカムランプは、フロントドアを開けるとベントレー ウイングのロゴがアニメーションで地面に映し出される。このベントレーの「光の彫刻」技術の新たな展開は、マリナーによるコーチビルドのバトゥールクーペでの初採用に続くものである。

新しい22インチの10スポークホイールは、2種類の仕上げ(グレー塗装とブライト・マシンド仕上げ、ブラック塗装)が用意され、その他にもブラック塗装、ダークティント仕上げ、ペールブロガー・サテン仕上げの2種類の22インチデザインが用意されている。

3Dダイヤモンドキルティングとシート中央部のパーフォレーションパターンを変更した新デザインのシートが採用されている。ドアインナーとBピラーには、触感に優れたプレシジョン3Dダイヤモンドハイドが施されている。エクステリアのダークタインブライトウェアを補完する新しいダーククローム仕様(オプション)のトリムは、現代的な美しさを提供し、キャビンに控えめな個性を与える。これは、ドアハンドル、スイッチ、スピーカーグリル、その他キャビン内の多くの部分に適用される。また、12.3インチの高精細ディスプレイ、3つのアナログダイヤル、またはハンドクラフトベニアを選択できる、高い評価を得ているベントレーローテイティングディスプレイも引き続きオプションとして提供される。

特注ペイントにくわえて歴代モデルから好きな色も選べ、レザーは700色の組み合わせが可能

101色からなるペイントレンジは、ベントレーの歴代モデルから好きな色を選べるほか、特注のペイントマッチングも可能。インテリアでは、22色のプライマリーハイドカラー、11色のセカンダリーハイド、4色のスプリットカラーにより、コントラストステッチやパイピング、特注の特徴を加える前に、レザーだけで700以上の色の組み合わせが可能である。レザーに加え、8種類のウッドパネルと、さらに3種類のテクニカル・フィニッシュが用意され、これらはシングル・フィニッシュまたはデュアル・フィニッシュとして選択できる。

新型フライングスパーには3種類のオーディオシステムが用意されている。標準システムは10スピーカー、650Wで、バング&オルフセンの1500W、16スピーカーシステムにはイルミネーテッドスピーカーグリルが装備され、ライフスタイル志向の顧客向けとなっている。真のオーディオマニア向けには、フロントシートに内蔵されたアクティブ・バス・トランスデューサーと8つのサウンドモードを備えたネイムの2200W、19スピーカー・システムが用意されている。フロントガラスとサイドガラスには防音合わせガラスを採用し、非防音ガラスと比較して車外騒音を9デシベル低減した。  

利便性、ウェルネス、安全性

4代目フライングスパー スピードは最新の電気アーキテクチャーを採用し、インフォテインメントとドライバー支援技術を大幅に進化させた。その結果、ウェルネス、ドライバーアシスタンス、インフォテインメントシステム、コネクテッドカーサービスにおいてシームレスな体験が可能になった。

フライングスパーでは初めて、オプションのウェルネス・シーティング仕様が4席すべてに設定された。これにはシート・オートクライメート&ポスチュラル・アジャストが含まれ、ゾーン化された暖房と換気によって最適な体温を測定・維持し、走行中に乗員の筋肉にかかる圧力を心地よくシームレスに変化させ、疲労を最小限に抑える。

ディスプレイ(運転席のインストルメントパネルに表示)は、セミ・アシストモードでの運転を可能にし、サポートする。車両が周囲の環境を理解することで、インテリジェント・パーク・アシスト(速度制御を備えた最新世代のセルフ・パーキング・システム)が可能になる。

ドライバーと同乗者のウェルネスと快適性は、空気イオナイザー、新しい粒子状物質フィルター、車外と車内の空気の質を表示するディスプレイを含む空調システムによってさらに向上している。また、このシステムは衛星ナビゲーションと同期し、車内の空気の質を改善する必要がある場合(例えば、トンネル内では車内の空気を再循環させるなど)を知ることができる。

ワイヤレス接続でのApple CarPlay、Android Auto、無線での地図更新など、必要不可欠な機能も改善されている。

Spur of The Moment

新型フライングスパーの発売を記念して、ベントレーは老若男女を問わずモータースポーツ界のアイコンとチームを組んだ。1996年のF1ワールドチャンピオンであるデイモン・ヒルが、新星でありWilliams F1アカデミーのドライバーであるリア・ブロックとともに、このクルマのサーキット上での能力をダイナミックに表現している。動画の最後には、同じF1のOBであり、現在は放送界の伝説となっているマーティン・ブランドルがサプライズで登場する。

AMWノミカタ

新型フライングスパーが発表されたが、デザイン上の変更はほぼないと言って良い。コンチネンタルGTスピードの発表会で丸目4灯を廃止するなど新しいデザインの方向性を明確に示したにもかかわらず、GTより後に出たモデルがデザインの変更を行わなかったことにがっかりした人も多くいるのではないだろうか。ベントレーは「先代のデザインを踏襲」と言っているが、ウルトラ・パフォーマンス・ハイブリッド・パワートレインを搭載することに注力し、デザインの変更まで詰められなかったという印象が残る。

しかしながら、新型パワートレインやパフォーマンス・アクティブ・シャシーの採用により格段にパフォーマンスが向上し、最新の電気アーキテクチャーにより快適性やウェルネスが格段に向上したこのモデルの魅力は大きい。個人的には3代目の丸目4灯のデザインが好みなので、エクステリアはそのままにその内側が大きく変化したこのモデルは理想的な進化に思える。サルーンモデルを選ぶ人はエクステリアのデザインや目新しさ以上に車内で過ごす時間の質を重んじる。そんな顧客の要望を意図的に、そして最大限に反映したのがこのモデルなのかもしれない。

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