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「BFグッドリッチ」の新作「オールテレーン T/A KO3」をオーストラリアでテスト!…オンもオフも驚愕の性能でSUVの魅力をさらに引き出すタイヤでした

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TEXT: 吉田直志(YOSHIDA Naoshi)  PHOTO: 日本ミシュランタイヤ

  • ドッグボーンと呼ばれるブロックデザインを特徴としており、最新モデルも踏襲。ファンならば、BFグッドリッチのオールテレーンだ、と認識できるはず
  • 耐久性を向上させた新配合のコンパウンドを採用
  • このモデルは1976年にラジアル オールテレーン T/Aとして誕生。そのパフォーマンスに惚れ込んだSUVユーザーからの支持やオフロードレースによる実績、さらにはデザインの美しさや機能美などにより、根強いファンが多い
  • センター部からショルダー部に向かっていく溝で泥や雪をショルダー部へ押し出し、ショルダー部のマッド・クリーニング・トラクションバーにより排出をサポートする
  • ショルダーブロックデザインの凹凸がマッドや雪上での高い走破性を実現
  • ショルダー部のトレッドブロックをより大きくしサイドウォール部までカバーすることで外傷によるダメージを抑制する
  • ロックセクションでは、あえてタイヤの空気圧を落としてブロックをたわませてトラクションを確保するものだが、このタイヤではサイドウォールとトレッドのつなぎをサイドウォール側に設計しており、標準空気圧のままでたわみを実現
  • オンロードでは、走破性ではなく、快適性にターゲットを絞ったタイヤを履いているかのようだった。走り出してみると、その印象を大きく変えぬままに、速度を上げていける
  • いわゆるタイヤの回転方向に対する、明確なストレートグルーブが見当たらないが、ウエット性能は大丈夫なのだろうか、といった不安を抱くかもしれない。しかし、日常に求められている排水性は不満なし
  • 2024年8月に9年ぶりのモデルチェンジを果たしたオールテレーンシリーズの最新モデル。16インチから20インチまで、全30サイズを用意。20インチ以外にはホワイトレターもラインナップしている
  • 倒れ込みを抑制することで優れたトレッドブロックの安定性を可能とするフルデプス・3Dロッキングサイプが取り入れられている

オンロードもオフロードも快適に走りたい人向けのタイヤ

日常性能と走破性を両立させるBFグッドリッチのオールテレーンタイヤの新作「オールテレーン T/A KO3」が登場しました。その実力をオーストラリアでテスト。過酷なオフロードからオンロードまで、そのオールマイティさを体感してきました。

どんな地形でもグリップしてくれる

SUVに、クロカン的な走破性を求めながらも日常における快適性を失いたくない、そんな欲張りなユーザーにオススメしたいのが、今回紹介するBFグッドリッチの「オールテレーン T/A KO3」だ。

これまでは、ヨンク用タイヤといえば、日常での快適性を優先させたハイウェイテレーン、走破性を追求したマッドテレーンがあり、その中間的ポジションとして、オールテレーンがあった。しかし、昨今では、よりアグレッシブに見せたいとマッドテレーンのような面持ちを与えながら快適性を追求したモデルも生まれており、その境は曖昧になってきている。ただ、そのイマドキな感覚に共通しているのは、日常での快適性をしっかりと備えながらも、オフロードにおける走破性を誇れるデザインを持っていることであり、各ブランドともに、最新技術を投入して斬新なコンセプトを表現している。

もちろん、オールテレーン T/A KO3も、快適性と走破性という相反する性能をハイバランスさせているが、先代となるオールテレーン T/A KO2(2015年発売)よりもクールなデザインを採用したこともあって、ユーザーのワクワク感をよりさらに引き上げてくれている。そのあまりにアグレッシブなデザインゆえに、トレッド面を眺めただけでは、性能を読み取ることは難しいかもしれないが、実際にテストドライブしてみると、まさに想像できなかったようなパフォーマンスに驚くことになる。

オールテレーンとは思えぬハイパフォーマンス

まず、オフロードにおける高い「トラクション(駆動力)」はそのデザインから想像できることのひとつ。さまざまな傾きをもつブロックの配列により、どんな地形でもグリップを約束してくれる、オフロードパフォーマンスが浮かんでくる。実際にオフロードでテストドライブすると、どんな路面でもしっかりとグリップさせてしまうトラクション性能に感激しつつ、そういうシーンでは曖昧になるはずのハンドリングに正確さまで与えており、そのハイバランスぶりに驚いた。

これは、インター・ロッキング・トレッドデザイン、フルデプス・3Dロッキングサイプと呼ばれる技術によるもの。先に感じたハンドリングについては、トレッド面に圧がかかることで、ブロックに刻まれたサイプや、ブロックそのものの剛性を、つまり、倒れ込みを抑制し、確保しているのだという。それは、ラフロードにおけるフルアクセルからのフルブレーキングでも、クルマの制動力をタイヤでもしっかりと受け止めて、車両を安定させたままに停めてしまうという、安心感も導き出していた。少々くだけた表現を用いると「フルブレーキング!→ ズズズッ!→ 停まらない!」、そんなラフロードでありがちなフィーリングは見当たらなかった。

今回のテストドライブではロックセクションも用意されていた。ショルダーからサイドウォールにかけて採用されたセレイテッド・ショルダー・デザインは、ロックセクションでは自らがたわむこと、つまり、岩を包み込むようになることでトラクションを確保し、泥濘地ではこのわずかな凹凸が路面を掴み、クルマを前進、いや、脱出させてくれる。これは、オールテレーンに属するモデルとは思えぬハイパフォーマンスぶりだ。

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