どこへ行っても目立つ圧倒的な存在感と希少性に大満足!
このR32はコンプリートカーとして製作された個体なので、すでにエンジンはオーバーホールを終えており、タービンもHKSのGT III-SSに交換済み。内装もダッシュボード、天井、ドアトリムまで張り替えられ、シートはオリジナルのカバーが装着されていた。エアロパーツが前オーナーの好みでリアウイングレスとなっている点を除けばほぼデモカーと同じ仕様だ。ゆくゆくはホイールやマフラーを交換し、エンジンのパワーを400psから600ps程度まで引き上げたいと考えているが、現状で完成度は高いため、時間を掛けて手を入れていくつもりだ。
「R33は妻が普段使いしていますけれど、R32はどこへ行っても目立つので、夜や週末の夕方に軽く流すくらい。年間の走行距離も3000kmほどですが、走ること以上に、GT-Rが手元にあることが何よりの喜びなのです」
と西平さんは語る。
GT-Rがあることで家族の絆がさらに深まり、幸せを感じる日々
イベントに無理して参加することもなく、昔から付き合いのあるクルマ仲間と一緒に過ごす。それが西平さんの普段のGT-Rライフだ。
家族も趣味に理解があるどころか、応援してくれている。とくに息子さんは「GT-Rで学校や塾に行きたい」と希望し、「早く運転したい」と繰り返すなど、自分が好きなものを好きになってくれているのが何よりうれしいと語る。GT-Rがあることで家族の絆もより深まった。
GT-Rは西平さんにとって、究極の男のロマンであり、生涯をかけて夢中になれるもの。とくに縁あって手にしたカーボン仕様のワイドボディBNR32は情熱を注ぐのにふさわしい1台である。妻や息子たちもその思いを共有してくれていることが何より幸せであり、GT-Rに囲まれ、GT-Rを愛し続ける日々をこれからも楽しむつもりだ。