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全身カーボンの日産R32「スカイラインGT-R」ワイドボディ仕様を偶然ゲット! R33は一度も乗らずに下取りに…GT-Rが大好き家族が手にした激レアモデルとは

日産 R32 スカイラインGT-R:西平康隆さんが所有するカーボン仕様は、デモカーを含めて10台以下にとどまる

コンプリートだと1500万円オーバーのR32 GT-R

シャコタンやツライチなど独自スタイルのGT-Rカスタムを提案する九州唯一の専門店が「ガレージアクティブ」です。長年のドラッグレース経験を活かしたハードチューンやフルレストアなど、ワンストップでユーザーのニーズに応えています。そんな同社のオリジナリティあふれるマシンメイクに共感するGT-Rオーナーを紹介。今回登場するのは、これまで9台のGT-Rを乗り継いだ西平さんの日産R32型「スカイラインGT-R」です。

イベントで見かけたガレージアクティブのデモカーにひと目惚れ!

ガレージアクティブのワイドボディキットはパーツ販売を含めて数十台分が国内外にリリースされている。だが、その多くはFRP仕様で、上級版となるカーボン仕様はデモカーを含めて10台以下にとどまる。

なにせ、部品単体で385万円~(ウエット)、コンプリートカーの製作となると1500万円を超える。誰もがおいそれと手が出せるものではないカーボン仕様のR32型「スカイラインGT-R」を所有するのが西平康隆さんだ。これまで9台のGT-Rを乗り継ぎ、現在はR33も所有する。「何度離れてもRに戻ってきてしまう」と語る生粋のGT-Rフリークだ。

ワイドボディキットに興味を持つきっかけとなったのは、2022年のスタンスネーション山口で見たBCNR33のワイドボディ車両に衝撃を受けたからだ。

ベース車の納車待ち時に降って湧いた千載一遇のチャンス

ガレージアクティブとはR33の車両購入を含めて付き合いはあったため、その場で坂本社長に「どのくらいで作れるのか」と聞くと「今からだと3年かかる」と言われた。一度は断念するも結局は諦めきれず、ワイドボディ化のためにもう1台R33の購入を決めた。

あとは納車を待つばかりという段階で、坂本社長からカーボン仕様のワイドボディキットを装着したBNR32を引き取る情報が舞い込む。

「話を聞けば、まだ出来上がったばかりで、慣らし途中の段階。マーケットにほとんどないカーボン仕様であり、しかも完成まで待つ必要もない。即座に“買う”と坂本社長にお願いしました。購入したR33は一度も乗ることなく、R32の下取りとして引き取られました」

R33のワイドボディを作ろうとしていたのに、R32でもよかったのか? と問うと、次のように語る。

「第2世代GT-Rはどれも好きですし、購入した1年半前、ガレージアクティブの商品ラインアップはR32のほうが豊富で、より自分好みのクルマに仕立てられるのではないか、という判断もありました」

どこへ行っても目立つ圧倒的な存在感と希少性に大満足!

このR32はコンプリートカーとして製作された個体なので、すでにエンジンはオーバーホールを終えており、タービンもHKSのGT III-SSに交換済み。内装もダッシュボード、天井、ドアトリムまで張り替えられ、シートはオリジナルのカバーが装着されていた。エアロパーツが前オーナーの好みでリアウイングレスとなっている点を除けばほぼデモカーと同じ仕様だ。ゆくゆくはホイールやマフラーを交換し、エンジンのパワーを400psから600ps程度まで引き上げたいと考えているが、現状で完成度は高いため、時間を掛けて手を入れていくつもりだ。

「R33は妻が普段使いしていますけれど、R32はどこへ行っても目立つので、夜や週末の夕方に軽く流すくらい。年間の走行距離も3000kmほどですが、走ること以上に、GT-Rが手元にあることが何よりの喜びなのです」

と西平さんは語る。

GT-Rがあることで家族の絆がさらに深まり、幸せを感じる日々

イベントに無理して参加することもなく、昔から付き合いのあるクルマ仲間と一緒に過ごす。それが西平さんの普段のGT-Rライフだ。

家族も趣味に理解があるどころか、応援してくれている。とくに息子さんは「GT-Rで学校や塾に行きたい」と希望し、「早く運転したい」と繰り返すなど、自分が好きなものを好きになってくれているのが何よりうれしいと語る。GT-Rがあることで家族の絆もより深まった。

GT-Rは西平さんにとって、究極の男のロマンであり、生涯をかけて夢中になれるもの。とくに縁あって手にしたカーボン仕様のワイドボディBNR32は情熱を注ぐのにふさわしい1台である。妻や息子たちもその思いを共有してくれていることが何より幸せであり、GT-Rに囲まれ、GT-Rを愛し続ける日々をこれからも楽しむつもりだ。

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