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「隈 研吾」とのコラボや「前澤友作」のワンオフ…ロールス・ロイスのビスポーク車3モデルを紹介! 究極のオートクチュールの世界とは

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TEXT: 武田公実(TAKEDA Hiromi)  PHOTO: Rolls-Royce Motor Cars

彫刻的な動きで生命を吹き込んだ「ファントム シントピア」

2023年3月に初公開された「ファントム シントピア」は、発表当時「グッドウッド史上もっとも複雑な作業工程で作られたビスポーク」と称された。「シントピア」の名は、革新的なファッションデザイナーにしてクチュリエールでもあるイリス・ヴァン・ヘルペン氏が2018年に展開した、画期的なコレクションにちなんで名付けられたものという。

「ファントム エクステンデッドホイールベース(EWB)」を、ビスポークオーダーのための究極的な「白いキャンバス」とし、イリス・ヴァン・ヘルペンとのコラボレーションにより、自動車によるオートクチュールのマスターピースを目指した。テーマとされたのは「自然、芸術、科学のシームレスな共生」。バイオミミクリー(生物模倣)の原則に基づき、水の動きのなめらかさを、手作業とデジタルの織物技術で視覚化し、彫刻的な動きで生命を吹き込んだものとのことである。

注目のインテリアには、流れる水の動きを表現した立体的なテキスタイル彫刻を採用。ダッシュボードに設置されるファントム特有の「ギャラリー」には、イリス・ヴァン・ヘルペンがアムステルダムに構えるアトリエのスペシャリストによってデザインされ、「ハウス・オブ・ロールス・ロイス」が手作業で仕上げたアートワークが「展示」される。

また、ルーフライニングに光ファイバーが煌めく「スターライト・ヘッドライナー」は、ロールス・ロイス史上もっとも複雑といわれる「ウィービング・ウォーター」デザインとしたうえに、ロールス・ロイスでは初となるビスポークのフレグランスを使用し、真に没入できる体験を実現したとのことである。

さらに、イリス・ヴァン・ヘルペンが「ファントム シントピア」にマッチする一点モノのオートクチュール服をデザイン。2つのラグジュアリーメゾンがコラボレートし、「イノベーション」と「クラフトマンシップ」、そして「ラグジュアリー」の限界を押し広げるとのことであった。

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  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 1967年生まれ。かつてロールス・ロイス/ベントレー、フェラーリの日本総代理店だったコーンズ&カンパニー・リミテッド(現コーンズ・モーターズ)で営業・広報を務めたのちイタリアに渡る。帰国後は旧ブガッティ社日本事務所、都内のクラシックカー専門店などでの勤務を経て、2001年以降は自動車ライターおよび翻訳者として活動中。また「東京コンクール・デレガンス」「浅間ヒルクライム」などの自動車イベントでも立ち上げの段階から関与したほか、自動車博物館「ワクイミュージアム(埼玉県加須市)」では2008年の開館からキュレーションを担当している。
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