リアシートに家族を乗せて走っても快適なようにカスタム
2024年5月、埼玉県某所に中国製の「APトライク」という三輪車ばかりが集まりました。小さくてシンプルな乗り物であることを活かしてオーナーごとに個性豊かなカスタムが施されていた中から、今回は淡いグリーンとクリームベージュのツートーンにペイントされた二瓶さんのAPトライクにフォーカス。リアシートに家族を乗せることも多いがゆえの工夫とは?
ジャイロXからの乗り換えでAPトライクの快適性に感激
以前はホンダ「ジャイロX」に乗っていたという根っからの三輪車好きの二瓶さん。ところが50ccで非力なジャイロXでは安全に走ることができず、危険な思いをすることが多かったそう。もうちょっとパワーがあって安心して乗れる車両はないかと探した結果、125ccエンジンを積むこの「APトライク」に行き着いたそうだ。
「ジャイロは交通の流れに乗れないので、けっこう怖い思いをしたんです。それでジャイロに替わる移動手段を探していた時に、ジャパンドラッグさんでこの車両を販売しているのを知って見に行ったんです。ジャイロより断然安定感があって乗りやすいし、エンジンもパワフルなのが気に入りました」
こうして二瓶さんは今年に入ってAPトライクのオーナーになったそう。じつは4月に納車されたばかりで、手元に届いたAPトライクをさっそくカスタムして楽しんでいる。
各部を断熱処理することで猛暑対策もバッチリ
淡いグリーンとクリームベージュのボディカラーは、最初にAPトライク販売店のジャパンドラッグに見に行った際の試乗車がこの色だったそうで、それを気に入って同じ色でペイントしてもらったそうだ。エンジンもジャパンドラッグのコンプリート仕様と同じスペックになっており、各部の信頼性が上がっているそうで、快適に走行できるようになっている。
ちなみにリアキャリアに装着しているグリーンのボックスは、ジャイロに装着していたもの。キャリアにジャストサイズなので、今でも活用しているそうだ。
他にもエンジンルーム周辺に断熱材を貼ることで、エンジンの熱を車内側ではなく、車体下に流すように工夫しているほか、ルーフパネル内側にも断熱吸音材を貼りつけることで、暑さ対策も完璧だ。
リアシート乗員のために風よけパネルを設置
APトライクはリアシートに2人乗ることができるため、法律上は3人乗りとなる。とはいえ多くの人はリアに荷物を搭載したりするだけで、ほとんどの人が1人で乗っているそうだが、二瓶さんは奥さまやお母さまをリアシートに乗せることが多いそうで、寒さ対策としてアクリルのディバイダーパネルをリアシート脇に装着し、走行風があまりリアシートに当たらないように工夫している。エンジンルームなどの断熱対策も自分のためというよりはリアシートの快適性のためだったのだ。
「APトライクって本当に面白いですよね。大人のおもちゃ感覚でカスタムできるし、乗っていて楽しいです。今後はより快適に乗れるように使い勝手をよくしていきたいです!」
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