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オーストラリアの国内線乗り換えで早速トラブル! 旅慣れしてない仲間との行程は余裕をたっぷり確保しましょう【豪州釣りキャンの旅_03】

オーストラリアの国内線乗り換えで早速トラブル! 旅慣れしてない仲間との行程は余裕をたっぷり確保しましょう【豪州釣りキャンの旅_03】

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TEXT: 牧野森太郎(MAKINO Shintaro)  PHOTO: 牧野森太郎(MAKINO Shintaro)

  • 何とかオーストラリアの電話番号を取得、クルマのモニターにつないでナビが使えるようになった
  • まったく予定外のブリスベン市内観光に出発。ビクトリア様式の教会
  • ブリスベンの街のシンボル的存在、市庁舎
  • 市庁舎のなかにある格式高いコンサートホール
  • 一番の繁華街、クイーンストリートモールには、日本の有名アパレルブランドも
  • モールにはおしゃれなカフェも並ぶ
  • 夜便のチケットを出してくれたカンタスさんには感謝
  • 今度は乗り遅れないようにと夕方6時には空港に帰ってきた
  • 何とかオーストラリアの電話番号を取得、クルマのモニターにつないでナビが使えるようになった
  • アポロ キャンパーバン:旅人なら、一度は行ってみたい、地球のヘソ、エアーズロック。現在はウルルという呼び方になっている
  • アポロ キャンパーバン:後ろにキャンパーを載せるヤドカリタイプで、運転席との行き来はできない。バックカメラはついているが走行中は役に立たないうえ、ドアミラーがノーマルなので後続車はまったく見えない

ブリスベン空港で乗り換えてサクッとダーウィンに行くはずが……

トヨタ「ハイラックス」ベースのキャンピングカー「ドルフィン」で2022年にアメリカ西海岸を旅した筆者。次なる旅の目的地はオーストラリア・ノーザンテリトリー州です。現地でハイラックスベースのキャンピングカー、アポロ「キャンパーバン」をレンタルして、釣り人としてバラマンディの大物を狙う23日間の旅をレポート。釣り仲間と3人で飛行機に乗り、ダーウィンの街を目指しますが、いきなり思わぬトラブルが発生しました。

醤油は機内に持ち込めません! 20年以上ぶりのカルチャーショック

東京を2024年6月15日夜に出発、翌朝ブリスベンでオーストラリア国内線に乗り換え、旅の起点ダーウィンには16日の昼過ぎに着く。ホテルにチェックイン後、アポロ・モーターホームホリデーで「キャンパーバン」をピックアップ。翌朝から熱帯雨林のジャングル、カカドゥ国立公園に向かう、というスケジュールだ。

キャンパーバンの17日間のレンタル代の総額は6846豪ドルとなった。1豪ドル=約100円とすれば、ざっくり70万円である。このなかには、キャンピングテーブルやチェア、プロパンガスのレンタル代などが含まれる。最後まで迷ったのは1日5000円の保険。標準の保険だと免責が80万円なのが、この保険に加入すると5万円になる。数人の人にも相談し、結局、加入することにした。思う存分、冒険を楽しむための必要経費と割り切った。なお、最初の8日間は同行する釣り仲間のケンさん、キクと3人で割り勘にすることになっている。

最初のトラブルは、成田空港での荷物検査。ケンさんの手荷物からナイフと醤油が見つかったのだ。ナイフは言語道断としても、しょうゆは「え、しょうゆもダメなの〜!?」と、本人、納得がいかない様子だ。最後の海外旅行が20年前といっていたが、もしかしたら2001年9月11日の同時多発テロ以前だったのでは? あの事件を境に液体を100cc以上機内に持ち込むことができなくなった。今では、このルールは、もちろん常識である。

しかし、このミスは単なる笑って済む序章だった。

オーストラリア国内線の乗り換えは1時間40分! 間に合うのか?

ブリスベン空港での乗り換え時間は1時間40分だ。パスポートコントロール、荷物のピックアップ、国内線のチェックインなどを考えると、ちょっと忙しい。テキパキと行動するに限る。

飛行機から降り、「さあ、早く行こう」とふたりを促すと、「まだ、アレ書いていないんっすよ」という。機内で配られた入国手続きの書類が、ふたりとも白紙のままだ。「英語、分からないっすから」というのがその理由だ。とにかくパスポートコントロールの列に並び、そこで書き方を教えようとすると、「なんだ、日本語のがあるじゃないですか!」とキクが大きな声を上げた。通路の途中にある小さなカウンターに、いろいろな言語の書類が置いてあったのだ。

「最初からこれを配ればいいんっすよ。なんでそうしないんすかね」

「じゃあ、大丈夫?」

「日本語だから、大丈夫っすよ。当たり前じゃないですか」

「じゃあ、先に行って、荷物を受け取っているよ」

「分かりました」

とまあ、こんな会話をして、ふたりをそこに残してしまった。これが失敗だった。入国して荷物をピックアップしても、待てど暮らせどゲートから出てこない。ようやく現れたときには、ボーディング開始時間が迫っていた。

「何をやってたんだよ」

「質問は日本語なんですけど、書くのは英語なんっすよ」

「とにかく早くしないと間に合わないぞ」

小走りに国内線のチェックインカウンターで荷物を預けようとすると、係員の顔色がさっと変わった。「この便は……! 早くあのバスに飛び乗って! 荷物は向こうのカウンターで!」

相当、ヤバそうだ。

しかし、この時点では、まだなんとかなると思っていた。ところが、国内線ターミナル行きのバスがなかなか来ないうえに、移動に15分以上かかってしまった。バスから飛び降りてカウンターに駆け込んだが、「もう間に合いません」と冷たくひと言。

「なんとか助けて~」と泣きつくと、担当の男性は一旦、事務所に消え、「ダーウィン行きは1日2便です。夜の便を3席用意します。私たちができるのはそれだけです」とビジネスライクに言い、ぼくの搭乗券にメモを書いて返してくれた。

いろいろなところに旅行をしたが、飛行機に乗り遅れたのは初めてだ。なんとか夜の便を確保できたが、それができなかったらどうなっていたか、肝が冷えた。

その間、ふたりは青ざめた顔でぼくの後ろに立っているだけ。ちなみに、ブリスベン空港は西部オーストラリアのハブで、この1時間半の間に数千人とすれ違ってきたが、マスクをしているのはこのふたりだけだった。

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