せっかくなのでブリスベン市内をレンタカーで観光
夜のダーウィン行きは、夜9時30分出発である。約12時間の空白ができてしまった。空港にいても仕方がないので、レンタカーで街に出てみようということになった。ここはエコノミーでいこうと話がまとまり、ハーツレンタカーでハイブリッドのカローラを借りた。
「市内の地図はありますか」
なにしろ、ブリスベンで半日過ごすとは思っていないので、何の予備知識も準備ない。ところが、係の人は「地図? 用意していません。GPSを使ってください」という。まあ、そういう時代だろう。というか、日本のレンタカー会社のように地図を用意しているところは、ほとんどない。
パズルのようにギュウギュウに荷物を積み込み、いざスタートしようとするとビルトインのナビがない。出口で聞くと、スマホのナビを表示するのだという。しかし、当然だが、誰もオーストラリアの電話番号を持っていないので、ナビなどつなげるはずがない。
あきらめて、とにかく「City」というサインと大きなビルを目指してやみくもに走った。キクは「ドライブも楽しいっすね」と能天気。ケンさんは「そろそろどこかでメシでも食いませんか」と、少しマシな意見を出した。
オーストラリアの電話番号をゲット!
どこにいるかもよく分からないまま、ショッピングセンターの駐車場にカローラを停めると、Colesというスーパーマーケットがあった。そういえば、日本語の教え子であるオーストラリア人のD君が、「スーパーでオーストラリアの電話会社のSIMカードを買うと便利デス」といっていた。
スーパーの売り場を物色すると、リーズナブルな値段でSIMカードを売っている。なんと、28日間使えて35豪ドル、それが半額セールになっている。つまり3週間の滞在期間中、ずっと使えて、1500円だ。これはいい! と、即購入し、ランチを食べながらアクティベイトに取り組んだ。
じつは、このアクティベイトに手こずった。電話会社とのオンライン・チャットを通じて1時間かけてようやく使えるようになった。少し高くても電話会社のショップで売っているものを購入して、その場で設定してもらうのがいいかもしれない。
しかし、オーストラリアの電話番号を取得したのは、その後の旅行に大いに助けになった。ナビが快適に稼働したお陰で、順調にブリスベン観光をした後、夕刻、余裕をもって空港に戻ることができた。
ダーウィン空港に到着したのは、日付が変わって6月17日の午前0時半。タクシー乗り場が長蛇の列だったのでUberを呼び、ようやくホテルで荷物を解いたのは午前2時だった。
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