最高出力はさらにパワーアップして2107馬力に
高性能タイヤのポテンシャルを最大限に引き出すために、再チューニングされた新世代の全輪トルクベクタリング(R-AWTV)システムはよりシャープでタイトなコーナリングを提供する。トラクションコントロールシステムはR-AWTVの能力を拡大するために改良され、雨天時でも予測可能な動作を実現する。
ドリフトモードは新しいタイヤに合わせて調整され、ステアリングシステムはよりシャープなレスポンスとドライバーへの鮮明なフィードバックを得るために改良された。
108kWhのバッテリーパックを搭載したネヴェーラRは最先端のテクノロジーを活用し、より軽量なパッケージでより高いパワーの獲得を実現している。最高出力は2107psで、記録的なネヴェーラよりもさらに速い。新しいEVO2ブレーキはシリコンマトリックス層を持つカーボンセラミック製で、ハードな使用における制動性能、冷却性能、耐久性を向上させている。
AMWノミカタ
最高出力2107psで0-100km/h加速は1.81秒と、数字を聞くだけでこのネヴェーラRのパフォーマンスがいかにすごいかがわかる。リマック・アウトモビリは、世界最高峰のハイパーカーメーカーであるブガッティ・リマックに属するメーカーである。
ブガッティは8.3L V16エンジン+3モーターを搭載し、最高出力1800psを発揮する「トゥールビヨン」を発表したが、徹底的にアナログにこだわり、100年後にペブルビーチのコンクールで評価されるような芸術的なモデルを製造している。
その一方で、リマックは世界初のフル電動のハイパーカーブランドとして最先端の技術を駆使し、ブガッティとは対局にあるクルマの製造を行なっているところが面白い。グループとしては内燃機関+アナログ派とフルEV+デジタル派の両方の顧客の夢を取りこぼすことなく叶えることのできる戦略なのだろうか。このネヴェーラRは40台の限定生産だというが、その評価を早く聞いてみたい。